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ジョン・レノンは最初の結婚が終わったのはオノ・ヨーコのせいだとする意見に異議を唱える手紙が新たに発見されている。

ジョン・レノンはシンシア・パウエルと1962年に結婚したが、ジョン・レノンがオノ・ヨーコと不義を犯したことを根拠として1968年に離婚している。二人は1人の息子、ジュリアンをもうけている。

今回発見された手紙は、『ニュース・オブ・ザ・ワールド』に掲載されたシンシア・パウエルの著書『素顔のジョン・レノン:瓦解へのプレリュード』からの抜粋への返答として1976年に書かれたものだという。手紙は「シンシア・ツイストへの公開書簡」と題されており、シンシアにとって3度目の結婚となったジョン・ツイストとの結婚を受けて、新たなファミリー・ネームにも言及している。

手紙の全文訳は以下の通り。

「親愛なるシンシアへ

君も僕もよく知っているように、LSDとヨーコ・オノが登場するずっと前から僕らの結婚は破綻していたんだ。

控えめに言っても君の記憶には問題があるよ。僕らの最初のLSD体験について君のバージョンではずいぶん曖昧だし、それにその後の体験したことはすっかり忘れてしまったみたいだね。

しかも、君は僕がヨーコと離れていた間の2年前のことも忘れてしまったみたいだね。3年の沈黙の後、君はロサンゼルスで僕に会わせるために突然ジュリアンを連れてきた。この訪問の時は、少しばかりも彼と二人っきりにしてくれることはなかった。君は『ジュリアンのために』再婚できないか、子供をもう一人作ることはできないかと訊いてきさえしたね。僕は丁寧にいいやと答えた。だって、いずれにせよ、僕はなおヨーコを愛しているからね(僕は彼女のことを地に足がついた現実的な人だと思ったからね)。

イタリアに送った探偵なんていないよ。僕らの共通の友人であるアレックス・マーダスが君の様子を見るためにバッサニーニのホテルに行ったんだ。君が病気で家に帰れないと言っていたからね。

最後に、君が『ビートル』の過去から逃れたいと思うことを責めはしないよ。でも、本当にそう思ってるなら、新聞や雑誌に喋ったり持ちかけたりするのは避けようとするべきだね。

僕らは素晴らしい年月を過ごしたし、たまにそのことに思いを馳せたりもする。だけど、ディランも言ってる通り、『運命のいたずら』だったんだよ」

手紙の別のページでは雑誌社に対して元妻へのジョン・レノンの手紙を「編集することなく」掲載するよう求めている。「僕にとっても、あなたたちの読者にとっても僕側からの話も掲載するほうがフェアだと思うんだ」

これらの手紙は現在、RRオークションで競売に賭けられており、記事執筆時点で8760ドル(約96万円)の値をつけている。

オークションのサイトはこちらから。

https://www.rrauction.com/bidtracker_detail.cfm?IN=602

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