マリアンヌ・フェイスフルは女優にしてモデルのアニタ・パレンバーグの訃報を受けて追悼の意を表明している。
キース・リチャーズのかつての恋人として知られるアニタ・パレンバーグは現地時間6月13日に亡くなっている。享年73歳だった。
1966年以来、アニタ・パレンバーグの近い友人であるマリアンヌ・フェイスフルはフェイスブックでウィリアム・バトラー・イェイツの詩、『天上のクロース(Aedh Wishes for the Cloths of Heaven)』を引用した上で追悼の意を表明している。
彼女は次のように述べている。「アニタはザ・ローリング・ストーンズよりも私たち二人のほうが先を行っていたよねとよく言っていました。軽妙だし、おそらく真実よね」
「すごくアニタを惜しむでしょうね、52年も一緒だったんだから! 本当に彼女のことを愛してる。私たちはいい時も悪い時もあった。けど、今はいい時のことしか覚えてないわ。彼女は私に多くのことを教えてくれた。特にドラッグをやめてからはね。すごく素晴らしかったし、本当に楽しかった! さよなら、私の愛する人、うまくいきますように」
https://www.facebook.com/mariannefaithfullofficial/posts/10156416119318975
アニタ・パレンバーグはドイツ人の両親の下、ローマで生まれ、ニューヨークのアンディー・ウォーホルのファクトリーにいた後、1965年にミュンヘンでザ・ローリング・ストーンズと出会っている。約2年間、メンバーのブライアン・ジョーンズと交際したが、キース・リチャーズとの長年の交際が最もよく知られている。
結婚することはなかったが、アニタ・パレンバーグとキース・リチャーズは約12年間にわたって交際し、3人の子供をもうけている。ザ・ローリング・ストーンズの名曲“Sympathy For The Devil”のコーラスにも参加しており、バンドに重要な影響を与えたことが知られている。
60年代後半から70年台前半にかけてバンドのアシスタントを務めていたジョー・バーグマンはかつて次のように語っている。「アニタはローリング・ストーンだよ。彼女とミック、キース、ブライアンがザ・ローリング・ストーンズなんだ。彼女の影響は大きくてね。彼女が事をクレイジーにし続けていたんだ」
アニタ・パレンバーグの女優としてのキャリアは散発的なものだったが、非常に注目を集める役柄を演じている。議論を呼ぶことになった1970年公開の映画『パフォーマンス』ではミック・ジャガーと共演し、1968年公開のカルト・ムービー『バーバレラ』では黒い女王役を演じている。後にハーモニー・コリンの2007年公開作『ミスター・ロンリー』にも出演している。
また、マリアンヌ・フェイスフルと共に英コメディドラマ『アブソリュートリー・ファビュラス』にも出演し、神を演じたマリアンヌ・フェイスフルに対して悪魔を演じた。
アニタ・パレンバーグは生涯の長い期間、ドラッグ中毒と闘っており、2014年の時点で14年間ドラッグをやっていないと語っている。彼女は2人の子供と5人の孫を遺している。
アニタ・パレンバーグの死因は明らかになっていない。
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