レディオヘッドは『OKコンピューター』の20周年を記念した最新インタヴューのなかで、同作を幽霊屋敷で制作していたことを振り返っている。
レディオヘッドは先日『OKコンピューター』の20周年記念エディションを6月23日にリリースすることを発表している。1997年にリリースされた『OKコンピューター』だが、その多くは1996年から1997年の初頭にかけてバスのセント・キャサリンズ・コートでレコーディングされた。
ザ・キュアーやニュー・オーダーなどもレコーディングを行ったこのサマセット州のマナー・ハウスについてギターのジョニー・グリーンウッドは米『ローリング・ストーン』誌に「人がいつも音を聴いてるんだ」と語っている。
フロントマンのトム・ヨークは次のように続けている。「寝てる間も幽霊が語りかけてくるんだよ。ある時、夜に声を聴いて朝起きたら、髪を切らなければならないと決心してたんだ」
トム・ヨークはどうやって髪を切ろうとしたかについて次のように説明している。「ペンナイフの小さなハサミで何度か自分で髪を切ったんだけど、ボサボサになってね。下に降りていったら、みんなが『大丈夫か?』って感じでさ、僕は『何か変?』って答えてね。フィルがやさしく下に連れてってくれて、全部剃ってくれたよ」
『OKコンピューター』を制作した時の精神状態についてトム・ヨークは次のように語っている。「基本的にカタレプシーだったね。閉所恐怖症で、現実感がまったくなかった。情報過多になってしまったんだよね。皮肉なことに、それについては今のほうがひどいけどね」
「当時感じていたパラノイアは、人々がどうお互いに結びついているかということにすごく関連してたんだ」と彼は続けている。「でも、それを表現するのにテクノロジー用語を使った。僕が書いていたのは全部、常に移行中である時に、他の人々ともう一度繋がろうとする方法についてだったんだ。それが僕が書かなければならなかったことだった。だって、そういうことが起こっていて、その中には孤独や断絶の類が根付いていたからね」
「当時は」とトム・ヨークは振り返っている。「鏡で見た人物に言い続けてたんだ。『お前はクソだ。お前のやることはすべてクソだ。そんなことするなよ。クソなんだから』ってね」
インタヴューの他の部分ではブリットポップを批判し、フロントマンのトム・ヨークは「ものすごくムカついた」と語っている。
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