コーチェラ・フェスティバルを手掛けるポール・トレットは、連日の報道に反してケイト・ブッシュをブッキングしたいと語っている。
ウィリアム・モリス・エンデヴァー・エージェントの音楽部門のトップであるマーク・ガイガーは先日、観客がケイト・ブッシュを「理解できない」として、コーチェラ・フェスティバルは彼女をブッキングしないと語っている。
「僕が『ケイト・ブッシュ!』と言うとするだろ。そしたら(コーチェラのCEOであるポール・トレットは)『違う!』と言うんだ。それで話し合うことになる。『彼女は一度もここでやったことがないんだぞ。70年代以来、初めてUKで30公演をやったんだ。やるべきだよ! やらなきゃいけないんだ!』ってね。でも、彼は『いや、誰も理解できないよ』と答えるんだ」
この発言を受けて、ケイト・ブッシュの担当者は改めてコーチェラ・フェスティバルとこれまで関わりを持ったことがないと否定しているが、今回コーチェラ・フェスティバルを手掛けるゴールデンヴォイスのCEOであるポール・トレットは『LAタイムズ』紙に次のように語っている。「(1999年に始まった)コーチェラを始める前に遡れば、ゴールデンヴォイスは25年にわたって彼女を追い続けているんだ。彼女はあんまりライヴをやってくれないけどね」
ポール・トレットは続けて、妊娠のために今年ヘッドライナーを辞退したビヨンセの代役にケイト・ブッシュをブッキングするのは違ったと語っている。ビヨンセの代役にはレディー・ガガが発表されている。「そこはケイト・ブッシュにふさわしい場所じゃないよ。土曜日の夜にビヨンセが出るはずだった場所はね。ケイトはアメリカでやったことがなかった上に、30日で代役を探さないといけなかったからね。そんなのは不可能に近いわけでね」とポール・トレットは語っている。「コーチェラには豪華な長い歴史があるし、ケイトは最も豪華なアーティストの一人なわけでね。もちろん、ブッキングしたいと思ってるよ」
ケイト・ブッシュは2014年にロンドンのハマースミス・アポロで『ビフォー・ザ・ドーン』と題したこの会場だけの連続公演を行っている。ワールド・ツアーやフェスティバル出演が実現するのではないかと噂されたが、いずれも実現していない。
ケイト・ブッシュは2014年にロンドンのハマースミス・アポロで22公演に及ぶ「ビフォー・ザ・ドーン」の連続公演を行っている。これは35年ぶりのフルライヴとなっていて、1979年にヨーロッパで28公演を行った「ザ・ツアー・オブ・ライフ」以来となるものだった。
今後、ライヴを行うかどうかについてケイト・ブッシュは昨年、次のように語っている。「ライヴについて言えるのは、多くの曲というか、ほとんどの曲が既に書かれているでしょ。まったくゼロから始めるほうが作品の世界全体が機能するわけだから。分からないけどね。ライヴに関われて、あんな反響を受けるのはものすごいことだった。あの公演に関わってくれた全員にとって毎晩、ポジティヴな感じを得られたことは素晴らしかったわ」
「本当にマジカルだった。でも、分からないわね。次に何をやるかは分からない。間違いなく何かやるんでしょうけどね。新しいことをやりたいわ。長い間、今やってるプロジェクトに取り組んできたからね」
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