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昨年末にデジタルで最新EP『ノット・ジ・アクチュアル・イベンツ』をリリースしたナイン・インチ・ネイルズだが、そのフィジカル盤が発送され、パッケージを開けると謎の黒い粉で覆われていることが明らかになっている。

購入したファンはパッケージを開ける際の写真をソーシャル・メディアに公開しており、それによればパッケージの外側には次のような但し書きが添えられている。

「開封する前に全文をお読み下さい。行動には結果が伴うものです! 『ノット・ジ・アクチュアル・イベンツ』には破壊因子が同梱されており、それらは高揚感を生み出しつつも、お客様に危害を加えたり、お客様を動揺させることもあるかもしれません。同様に、フィジカルのパッケージは開封する際に、これからへの期待と予期せぬ結果を生むこともあるかもしれません。両方の点で注意が必要です。そして、これは重要な点ですが、この商品によって汚れることになります。いずれの方法にせよ封筒を開封した時点で、あなた自身や家屋へのあらゆるリスクを負い、ナル・コーポレーションならびに、あらゆる子会社、関連企業に対して、あらゆる種類のあらゆる損害についての要求を放棄することになります」

とあるファンは「こんなパッケージを作ることを考えた奴は一体どんな奴だ? こんなの初めてだ」とツイートしている。

先日、ナイン・インチ・ネイルズのトレント・レズナーは今のシーンは安全なものばかりだと語っていた。

米「ヤフー」に対するインタヴューで今のシーンについてトレント・レズナーは次のように語っている。「インターネットっていうのは、自分が言わずにはいられないことに対して誰かしら興味を持ってくれるんじゃないかと考える人だったり、自分には言うべき権利があるなんて思ってる人全員に声を与えることになった。概してそれはアーティストにとって有害とも言える状況を生み出してしまったと思ってる。そして、すごく安全な音楽を生むことになったよね。アーティストは何が好きかも分かりきってるテイストメイカーを喜ばせてる。それってたちの悪いサイクルだし、不健全だと思うよ。今の時代にプリンスのような人は現れないよね。多くの人が型にはまって、ヴィーガンのレストランのパトロンを喜ばせる感じで音楽を作ってるんだよ。それによって、他人が何を言うか、あまりに気を遣う状況を生んでしまってると思う。何も作ったことのない人っていうのは、自分が言う権利を持たないことについても何を言っても大丈夫だろうと思ってるんだ」

『ノット・ジ・アクチュアル・イベンツ』のダウンロードとストリーミングはこちらから。

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