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ザ・ローリング・ストーンズのフロントマンであるミック・ジャガーは75000ワードに及ぶ回想録を執筆したが、出版を拒否していると主張されている。

作家で出版社も運営するジョン・ブレイクは『ザ・スペクテイター』誌の記事の中で、その原稿を「秘密の場所」に保管していると主張している。

ジョン・ブレイクによれば、これは70年代後半に書かれたもので、ミック・ジャガーは100万ポンドの出版契約の前払金を受け取ったが、後になってそれを返してきたという。この原稿は「普段見ることのできない洞察」が描かれたもので、「享楽的なカリカチュアというよりは、落ち着いた用心深いミック・ジャガーの一面を見ることができる」としている。

ミック・ジャガーは最初は本を書くのは難しいと感じたそうで、その理由は「ドラッグと放蕩の日々が彼の脳を腐らせ、そのために最悪なことに何も思い出せない」からだったという。80年代の初めに原稿は完成したものの、出版社側は「セックスとドラッグが不足している」という理由で、出版を拒否したと説明されている。

ジョン・ブレイクはこの回想録について「名作」と評し、「ザ・ローリング・ストーンズが最も素晴らしい作品を作っていた時に書かれ、完璧に保存されたタイム・カプセルであり、今なお若さと理想主義による情熱の炎で燃えている」と続けている。

この原稿について「いかに出版すべきか」をジョン・ブレイクは力説しているが、ザ・ローリング・ストーンズのマネージメントに連絡を取ったところ、ミック・ジャガーはこれを書いたことを覚えておらず、読んだ上で「決して出版したくない」ということになったと述べている。

ジョン・ブレイクは記事を「この原稿を読みたくてたまらない全世界の1000万人に対する謝罪」で締めくくっている。

ザ・ローリング・ストーンズのマネージャーであるジョイス・スミスはこれを受けて声明を発表している。「ジョン・ブレイクはこの原稿の出版許可を求めるために何度か手紙を送ってきました。常に答えは変わりません:許可することはできません。なぜなら、これはミックのものではないからです。ミックもそれを認めています。ジョン・ブレイクの言っている件については、もしミックが自伝を書くべきだと思って、自伝が出版された時に読者も実際のことが分かるでしょう」

ミック・ジャガーについては自身が所有し、後にキース・リチャーズに貸した緑のヴェルエットのパンツが現在オークションにかけられている。

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