M.I.A.は新曲についてリアーナやマドンナといった女性アーティストを批判したわけではないと否定している。
新曲“P.O.W.A”は先日ミュージック・ビデオが公開されており、その中でM.I.A.は「I’m not Rihanna, I’m not Madonna, I’m not Mariah or Ariana/I’m been around in this world causing drama/The real spice girl, hot girl power(私はリアーナじゃないし、マドンナでもない。マライアでもアリアナでもない/この世界で暮らすなかでドラマを生んできた/本物のスパイス・ガールよ、ホットな女性によるパワーなの)」と歌っている。
M.I.A.はこの歌詞の意図について次のように明らかにしている。「リアーナ、マドンナ、マライア・キャリー、アリアナ・グランデ、これは批判じゃない。代替的事実(alternative fact)でもない。違いがあるというのは素晴らしいことなの」
しかし、このツイートはその後、削除されている。
“P.O.W.A”はドナルド・トランプ大統領に向けられた楽曲で、「Throw up my finger and I’m taking on the [Trump] Tower and Super-kala fascist racist espi-ala-tazors (中指を突き上げて(トランプ)タワーとファシストと人種差別主義者に立ち向かう)」と同曲の中でM.I.A.は歌っている。
ミュージック・ビデオにはドナルド・トランプを思い起こさせる壁と、ビヨンセのマタニティ・フォトを思わせるフラワー・ベッドが登場する。
今週、M.I.A.は今年のメルトダウン・フェスティバルをキュレーションすることが明らかになっている。M.I.A.はロンドン・サウスバンク・センターにて6月9日から18日にかけて行われるメルトダウン・フェスティバルをキュレーションする。
「私にとっては今回のメルトダウンは、互いにインスピレーションを与え合って存在している様々なタイプの音楽を提示する、そんなミュージック・ウィークにしようと思ってるの」
「あるジャンルが他のジャンルを支え、音楽のるつぼを再定義するっていうね。歴史には敬意を持っているけど、それに囚われたくはないの。私たちの人生に貢献するような音楽界でも先進的な考えの持ち主を集めたいの。音楽がインスピレーションとしてはたらくとき、境界線はなくなるわ」
メルトダウン・フェスティバルは1993年にロンドンのサウスバンク・センターで始まっている。昨年のメルトダウン・フェスティバルはエルボーのガイ・ガーヴェイがキュレーションしており、これまでにジャーヴィス・コッカー、オノヨーコ、デヴィッド・バーン、マッシヴ・アタック、モリッシー、アノーニらがキュレーションを行っている。
M.I.A..は最新アルバム『エイム』を昨年9月にリリースしており、リリースされるまでの期間の中で本作が最後のアルバムになると度々発言している。
広告 ザ・ビートルズの新作ドキュメンタリー『ビートルズ ’64』がディズニープラスで11月29日(金)より独占配信!
Copyright © 2024 NME Networks Media Limited. NME is a registered trademark of NME Networks Media Limited being used under licence.