マドンナは週末に開催されたワシントンD.C.の「女性のマーチ」のスピーチで語った「ホワイト・ハウスを爆破する」という表現への批判について反論している。
現地時間1月21日、マドンナは集まった聴衆に対してドナルド・トランプの大統領就任への落胆を示し、「私は怒ってるの。激怒してる。ホワイト・ハウスを爆破するとか恐ろしいことをたくさん考えた。でも、それじゃ何も変わらないことを私は知っている」と語っている。
「絶望に陥ってはならないの」とマドンナは続けている。「詩人のW.H.オーデンはかつて第二次世界大戦の前日に次のように書いてるわ、『お互いを愛するか、さもなくば死ぬだけだ』。私は愛を選ぶ。一緒についてきてくれる?」
現地時間1月22日にマドンナは彼女のスピーチについての「いくつかの大切なことについてはっきり」させたいとソーシャル・メディアへの投稿を行っている。
「昨日は集会で、驚くような、美しい経験だった。私は参加して、“Express Yourself”を披露したけど、まさにそれが私のやったことなの。でも、いくつかの大切なことについて、はっきりさせておきたい。私は決して暴力的な人間じゃない。私は決して暴力をみんなに訴えようとしたわけではない。重要なのは、文脈を無視して一つのフレーズを取り上げることではなくて、全体として聞いて、理解してもらうことなの。私のスピーチは『愛の革命』から始めた。そしてこの機会を、女性やすべての社会から疎外されている人々を、絶望に陥らせるのではなく元気づけて、一緒になって、世界中に前向きな変化を生み出す団結のための出発点にしようとした。私は比喩を使って話をして、二つの物事に対する見方を示した。一つは希望を持つこと、もう一つは怒りを感じて他人を攻撃すること、これは私が個人的に感じていたことね。でも、私は怒りからの行動が、何の解決にもならないことを知ってる。それに、物事を良い方向に変えていく唯一の方法は愛によるものなの。オーディエンスと一緒に『私たちは愛を選ぶ』と唱えられたことは、本当に名誉なことだった」
マドンナのインスタグラムでの投稿はこちらから。
u2h2OVuIf/gWUFyy8OWEpdyZSa3aVCqpVoVvzZZ2VTnn2wU8qzVjDDetO90GSy9mVLqtgYSy231MxrY6I2gGqjrTY0L8fxCxfCBbhWrsYYAAAAAElFTkSuQmCC); display:block; height:44px; margin:0 auto -44px; position:relative; top:-22px; width:44px;”>
マドンナはスピーチの後、“Express Yourself”と“Human Nature”の2曲のパフォーマンスを行っており、“Human Natureでは「私はお前のビッチじゃない」と叫ぶよう観客を扇動し、「Donald Trump—suck a dick(ドナルド・トランプ、本当に嫌い)」と歌詞を変えている。
アメリカの首都ワシントンD.C.を筆頭に行われたこのマーチはドナルド・トランプの大統領就任に対する抗議運動となっていて、特にトランプ新大統領によって侵害される恐れがあると活動家たちによって危惧されている「女性の権利」を掲げてこのマーチは行われている。この大規模な抗議活動はアメリカの主要な都市であるシカゴ、ロサンゼルス、ニューヨークなど、アメリカ国内全域の推定300都市でデモが行われており、ロンドンやシドニーなど世界中で同様の抗議活動が行われている。
ワシントンD.C.の「女性のマーチ」には他に、“Girl On Fire”を披露したアリシア・キーズ、ジャネール・モネイ、ダーティー・プロジェクターズのアンバー・コフマン、エイミー・シューマー、シェール、スカーレット・ヨハンソンといった有名人が参加している。
また、マイリー・サイラス、ケイティー・ペリー、グリーン・デイのビリー・ジョー・アームストロング、イアン・マッケランらも、世界中のその他の都市での「女性のマーチ」に参加している。
広告 ザ・ビートルズの新作ドキュメンタリー『ビートルズ ’64』がディズニープラスで11月29日(金)より独占配信!
Copyright © 2024 NME Networks Media Limited. NME is a registered trademark of NME Networks Media Limited being used under licence.