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報道によれば、プリンスは生前に総額約84万ドル(約9700万円)に上る価値の金の延べ棒を保有していたという。

ミネソタ州のカーヴァー郡地方裁判所によって昨年4月に亡くなったプリンスの財産目録が公表され、一部の財産の詳細が明らかになっている。

『スター・トリビューン』紙が報じたところによれば、財産目録が公開され、プリンスが生前に総額で約84万ドルの価値のある67個の10オンスの金塊を保有していたことが明らかになったという。また、彼の所有する不動産は総額2540万ドル(約29億円)の価値があると見られており、亡くなった当時、所有する4つの会社(ペイズリー・パーク・エンタープライズ、NPGレコード、NPGミュージック・パブリッシング、ロータスフラワー)には600万ドル(約7億円)の現金があったことも明らかになっている。

しかしながら、今回公表された財産目録にはプリンスのカタログ楽曲や、存在が噂される未発表の楽曲やビデオについての資産価値については記されていないという。プリンスは、遺書を残さずに亡くなっている。

プリンスは昨年12月、生前ペイズリー・パークについての番組制作についてネットフリックスと交渉段階にあったことが明らかになっている。

フォトグラファーのマヤ・ワシントンは『GQ』誌にプリンスの親しかった友人の一人として登場し、ネットフリックスとテレビ番組の可能性について交渉していたことを明かしている。「プリンスはネットフリックスとなにか、ペイズリー・パークのリアリティ番組をやろうとしていたみたいだったわ」と彼女は振り返っている。「『協力してくれるかい』って言われて、私は『やりたいわ。でも、あなたが出なきゃダメよ』と言ったの。そしたら彼は『いや、いや、いや、僕は出ないんだ』って答えてね。私は『なんで? あなたは面白いのに。みんなにユーモアのセンスを観てもらいたくないの?』って訊いたのよ。そしたら、彼はこう遮ったわ。『マヤ、僕は面白くなんかないよ。僕は世界を救わなくちゃならないんだ』ってね」

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