ホイットニー・ヒューストンの娘であったボビー・クリスティーナ・ブラウンの逝去について、彼女のボーイフレンドが彼女の死の責任を問われて訴えられている。
ホイットニー・ヒューストンとボビー・ブラウンの娘であるボビー・クリスティーナ・ブラウンは、数ヵ月にわたって医療的措置によるこん睡状態に置かれていたが、7月26日に亡くなった。彼女は、今年の1月31日に自宅の浴槽にうつ伏せで意識不明になっているところを発見されたという。担当医師によると、彼女は「回復不能の脳の損傷」を受けていたとされている。
米『ローリング・ストーン』誌によると、ボビー・クリスティーナ・ブラウンの遺産管理人であるベデリラ・C・ハーグローヴは、彼女のボーイフレンドであるニック・ゴードンを相手取って訴訟を起こしており、訴状によるとニック・ゴードンが彼女に「薬物の入ったカクテルを与えて意識を失わせた上、彼女の顔を冷たい水の張られた浴槽につけた」とされている。
8月7日に裁判所へ提出された訴状では他にも、ニック・ゴードンがボビー・クリスティーナ・ブラウンの口座から自身の口座へ金を移して「ボビー・クリスティーナをコントロールして、彼女の財産から利益を得ようと企てた」とされている。
また、この訴状では、ボビー・クリスティーナ・ブラウン(享年22歳)を死なせた責任はボーイフレンドのニック・ゴードンにあるとする不法死亡について、数千万ドルを請求している。
遺産管理人は、ボビー・クリスティーナ・ブラウンに対する脅迫、暴行、故意に精神的苦痛を与えたこと、そして横領の罪で、ニック・ゴードンにそれぞれの罪に対して各1000万ドル(約12億円)の損害賠償金を求めて訴訟を起こしている。この訴状は8月7日に補正され、ボビー・クリスティーナ・ブラウンを死なせた責任はニック・ゴードンにあるとする不法死亡についても訴状に加えられ、損害賠償の請求額は合計で数千万ドルに及んでいる。
なお、ニック・ゴードンに対して刑事責任は問われておらず、彼の弁護士は遺産管理人の訴えを否定している。
ボビー・クリスティーナ・ブラウンは、8月3日の葬儀後、彼女の母親の隣に埋葬されている。ニュージャージー州ウエストフィールドのフェアビュー墓苑で執り行われた葬儀では、父親のボビー・ブラウンや、ホイットニー・ヒューストンのいとこにあたるディオンヌ・ワーウィックなどの親族や友人たちが最期の別れを告げた。
ボビー・クリスティーナ・ブラウンは、テレビのリアリティー番組「The Houstons On Our Own」の14のエピソードに登場しており、ステージでは母親とのデュエットを何度か披露したこともあった。
母親のホイットニー・ヒューストンも、2012年2月に娘と同じような状況で発見された後、亡くなっている。
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