ロンドンのクラブのファブリックは、オーナーらが地元のイズリントン議会との交渉を行い、なんとか再オープンに漕ぎ着けている。
ファブリックは今年の9月7日にイズリントン議会での7時間に及ぶ審議を経て、営業免許を無効とされ、議論を呼ぶなか閉店している。
この決定の主な理由の一つとして議会は「経営側がコントロールすることのできないドラッグ文化がこのクラブには存在しています」と述べている。
しかし、決定を受けてすぐにクラブ側は閉店を撤回するよう異議を申し立てており、現地時間11月21日、イズリントン議会とファブリックのオーナーによる共同声明によってその結論が明らかにされている。
声明の中で、ファブリックのオーナーらは「営業許可のための多くの新しい追加条件を提示し、そのすべてがクラブでのドラッグ所持、使用、売買への許容をゼロとすることを保証するものとして考案されたものである」と説明している。
これらの条件の中には、敷地内、もしくは入り口でドラッグを売買・使用しようとした者に対して、生涯の出入り禁止の措置を与えることなども含まれている。クラブへの入場は新たなIDスキャン・システムによって監視され、クラブ内の照明や監視カメラの増設、私服監視員の増員がなされることとなっている。
さらに、ファブリックにおいて「コア・クラブ・ナイト」と判断されたイベントについては19歳以下の入場は不可となる。声明の中では「新たな条件に応じられるとオーナーが確信するまでは」再オープンできないことも明記されている。
ファブリックは1999年にオープンし、閉鎖のニュースに際して音楽業界やその他の有名人から広く落胆の声が上がっていた。
プロデューサーのフォー・テットは「ロンドンはまさに今、没落しつつある」とツイートし、ラジオDJのティム・ウエストウッドは『NME』に対して、ファブリックの閉鎖は人々に徐々に消えていくロンドンのナイトライフとの対峙するための「蜂起を呼びかけるもの」と語っている。
一方、ロンドン市長であるサディク・カーン市長は先日、ロンドンのナイトライフを監督する役職「ナイトライフ長官」を新たに新設している。
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