デヴィッド・ボウイのザ・スパイダーズ・フロム・マーズのドラマーであるミック・ウッディ・ウッドマンジーは「ロックとそのアンダーグラウンド」にデヴィッド・ボウイが与えた真の影響について語っている。
ミック・ウッディ・ウッドマンジーはジギー・スターダスト・アンド・ザ・スパイダーズ・フロム・マーズのドラマーとして1970年から73年までデヴィッド・ボウイと共に演奏している。彼は先週、回想録『スパイダーズ・フロム・マーズ:マイ・ライフ・ウィズ・デヴィッド・ボウイ(原題)』を刊行している。
「新たな方向性を作り出すというよりも、彼は誰よりも先にアンダーグラウンドのものをピックアップして、それを自分自身のものにして、誰よりもうまくやってしまうという能力を発揮してたと思うんだ」とミック・ウッディ・ウッドマンジーは『NME』に語っている。「彼はものすごくそれが得意だったからね。彼は自分自身のことについて妥協しなかったしね。あれだけたくさんの様々な音楽ジャンルを渡り歩けたのはだからだと思うよ。彼はその大半をうまくやってのけ、今日の音楽の多くに影響を与えたんだ」
ミック・ウッディ・ウッドマンジーは次のように続けている。「僕にとって彼は、多彩な分野で知的に活躍してみせる、そんな人だったんだ。ザ・ビートルズもそうだったけど、その対極にはザ・ローリング・ストーンズがいて、ボウイは両者とボブ・ディランをちょっと併せ持ったような感じだった。彼にはたくさんの素晴らしい影響があったんだ。カルチャー・クラブから最近の多くのロック・バンドまで、歌詞の面でも彼のアプローチがなかったらあり得なかっただろうしね。彼はまさに『男の子が女の子と会って』みたいな世界から抜け出してみせたんだ。彼は自分自身が入れ込んでいるもの、そして自身の見たことを描いた。それは今の多くの音楽にも見て取れるよね。もうラジオ局に関しても『みんな、こんな感じのことを歌ってなきゃいけない』なんてところに戻らなくて済むようになったんだ」
ミック・ウッディ・ウッドマンジーは今年のグラミー賞授賞式でレディー・ガガが行った追悼パフォーマンスへの参加をトニー・ヴィスコンティと共に断ったことを明かしており、パフォーマンスについては「悪趣味」だと批判している。
デヴィッド・ボウイは今年1月に享年69歳で亡くなっている。
デヴィッド・ボウイは、数々のシングル曲を収録した、死後にリリースされる初のベスト・アルバム『レガシー ~ザ・ヴェリー・ベスト・オブ・デヴィッド・ボウイ』の発売が11月11日に予定されている。また、10月21日に生前最後にレコーディングした音源を収録したミュージカル『ラザルス』のオリジナル・サウンドトラックがリリースされている。同ミュージカルはデヴィッド・ボウイによって書かれ、彼が主演を務めた映画『地球に落ちてきた男』がインスピレーション源になっている。
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