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リリー・アレンは、自身とゲーリー・リネカーがカレー難民を擁護したことによってタブロイド紙から受けた扱いを非難している。

先日、リリー・アレンはBBCのジャーナリストであるヴィクトリア・ダービーシャーの番組で、難民キャンプで暮らす身寄りのない子供たちと対面を果たしている。このことにより、批評家や、インターネット中の非難を浴びることになった彼女は、それらの非難に対して自身の見解を語っている。

元サッカー選手で、現在BBCのニュース司会を務め、日本でもプレイしたゲーリー・リネカーも、「これらの若いカレー難民者が現在受けている扱いはとんでもなく人種差別的で、まったくもって心ないものだ」とツイートしたことで批判を受け、『ザ・サン』紙はBBCの番組「マッチ・オブ・ザ・デイ」から彼を降板させるよう呼びかけている。

『ヴァイス』誌に執筆した記事でリリー・アレンは、カレーを訪れたそもそもの動機について触れている。「私は、自分にできる手助けをしたかったから、カレーを訪れたの。この危機の最中、報道機関によって悪魔のように扱われている難民者がいる。だから人々に人間性を取り戻して欲しいと思ったの」と彼女は綴っている。

「でも、この旅の映像が公開されて、私はタブロイド紙とソーシャル・メディアの非難の嵐の中に捕まってしまったことに気づいたわ。最初はツイッターから始まったの。世界中と言っていいほど、様々な人々から否定的なコメントが寄せられたわ…(中略)…私がカレーを訪れることが、まるで祖国への執念深い攻撃だと勘違いしてしまうほどに、届いたコメントには本物の悪意がこもっていたの」

「カレーを訪れることがここまで物議をかもすとは思いもしなかったけど、危険にさらされた子供たちに救いの手を差し出すべきだと訴えかけるのは、こんなにも危なっかしい行為になってしまったのね…(中略)…怒りのいくらかは見慣れたものだわ。お金を持つ人が他の人にモラルを改善するように訴えかけるのを間違っていると思う人もいるしね」

報道機関による中傷には隠された真意があるとリリー・アレンは続けている。「難民の何割かが年齢を詐称しているという議論には難民が入国していいかどうかという視点はなく、彼らがここに来たのは助けを求めに来たのではなく、作り上げられたシステムを利用して、私たちを騙そうとしているという見方にすり替えるのよ。これによって、同じようなことが起きた時に、彼らに疑念が向くようにしているの」

「報道機関は難民を中傷し、風評に傷をつけ、自分たちに対立する芸能人には彼らが引きさがるまで昔の話を持ち出して”化け物”扱いし続ける。『君はただのポップ・スターなんだ。だから音楽だけを作り続けろ』って言う人もいるわ。だけど、40年前、たったの25年前でも、政治的な立場を明らかにしていなければ、ミュージシャンとして相手にされなかったわ。主流メディアはこれに危機を感じ始めたのよ、スターがこうした力を手に入れることを。だから、私のような人を見せしめに“化け物”扱いして、そうならないように仕向けてるのよ」

リリー・アレンの、カレー難民キャンプ訪問は「Help Refugees UK」によって企画されており、彼らの志に賛同する人は、以下のサイトより寄付ができるようになっている。

https://mydonate.bt.com/donation/start.html?charity=127188

来月、ロンドンでは難民の子供たちのためのチャリティ・ライヴも予定されている。このライヴにはエド・ハーコートやカール・バラー、ソフィー・エリス・ベクスター、ザ・マジック・ナンバーズらが出演する予定となっている。

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