ラッパーのヴィック・メンサは、元オアシスのノエル・ギャラガーやリアム・ギャラガーが、過去にカニエ・ウェストやジェイ・Zに行った批判に対して反論を試みている。
2008年にグラストンベリー・フェスティバルでヘッドライナーに抜擢されたジェイ・Zだが、ノエル・ギャラガーは「グラストンベリーにヒップホップはあり得ない」とし、この決定は「間違っている」と発言したことが、論争の的になっていた。ジェイ・Zはこれに対し、本番のオープニングでオアシスの“Wonderwall”のカヴァーを披露して応じている。
一方で、リアム・ギャラガーは、最近自身のツイッターで、ブリット・アウォードでのカニエ・ウェストのパフォーマンスについて、カニエ・ウェストを名指しし「まったくのクソだ」と述べた。曲作りに参加していたヴィック・メンサはこの時、「リアム・ギャラガーと彼の周りの見当違いなジジィみたいな意見などくたばってくれ」と返している。
そして、今回ヴィック・メンサは、『ガーディアン』紙に対して自身の言動について詳しく説明している。「俺がツイッターで『ギャラガー兄弟の片方、くたばれ』って言った時点では、ちょっとしたことだったんだよ。それが、ブログで『ケンカをふっかけた』とかなんとか言われることになったんだ。まぁ、なんでもいいんだけどさ」
そしてこう続けている。「あいつらは確かにレジェンドだけど、クソ野郎でもある。究極のクソ野郎だ。カニエがグラストンベリーで演奏した時も怒ってたし、ジェイ・Zが出た時も怒ってたろ。俺には人種差別に見えるよ」
「あいつらは言うだろうね『これは人種の問題じゃなくて、ギター・ミュージックの話だ。ロックンロールの話だ』って。でも俺は思うよ。2015年の今、どれだけの人間がロックンロールのスピリットを持ってるって言うんだ? 『イーザス』というアルバムや“Black Skinhead”みたいな曲はロックンロールのスピリットを持ってるって言わないのかよ? あれがロックンロールじゃないなんて、俺には理解できないね」
ノエル・ギャラガーは最近、グラストンベリー・フェスティバルでヘッドライナーを務めたカニエ・ウェストのステージについて語り、「素晴らしい出来だった」としたうえで、ライヴ開始から30分ほどで興味を削がれてしまったことを認めていた。
ノエル・ギャラガーが、『NME』に語ったところによると、グラストンベリー・フェスのオンライン配信動画でカニエ・ウェストのヘッドライナーのステージを観て、感銘を受けたという。「iPadで観てたんだけどさ。最初の30分は、マジで最高だったよ。驚いたね」
「30分のあいだは、ともかく『すげぇ』と思ったんだよ。でも、45分ぐらい経ったら、他のヒップホップの連中と対して変わんなくなっちまった。『もういいよ。他のにしよう』ってな感じさ。でも、最初の30分は、本当に素晴らしいステージだったな」
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