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ポール・マッカートニーによると、彼とジョン・レノンは制作した未発表曲の多くを忘れてしまったため、レコーディングする機会を逃してしまっていたという。

『イヴニング・スタンダード』紙の取材に答えたポールは、現代の新しいレコーディング機器が作曲のプロセスを根本的に変えたと述べ、1960年代にジョン・レノンと共同で制作した楽曲が、翌朝には忘れ去られてしまうことが度々あったと明らかにしている。

「やり方はだいぶ変わってきたよ」とポール・マッカートニーは語っている。「現在のレコーディング機器は、作曲のプロセスを刷新したんだ。例えば、ジョンと僕が曲を書き始めた当時、そんな機械はなくて、曲を書いたらそれを覚えておかなきゃいけなかったんだ」

「だから、いつも書いた曲を忘れてしまうリスクがあった。もし、翌朝起きて思い出せなかったら、お蔵入りになるのさ。実際には、記憶しておけるような曲を書かなければならなかったということだ。なぜなら、思い出せない曲は消えてしまうも同然だからね。こんな風に忘れ去られた曲はたくさんあったはずなんだ」

「当時はテープ・レコーダーもなかった。今だったら携帯でできるよね。だから曲を形にして作り終えたら、すべて頭の中で記憶して超特急でレコーディングするのさ。今はデバイスに入れておけるから、レコーディングしたい曲が山ほどあるよ」

一方、ポール・マッカートニーは最近のカニエ・ウェストとのコラボレーションについても言及していて、今回のコラボを「ラッキー」で「嬉しい」ものだったと語っている。「違うアーティストと繋がるのはいいことなんだよね。秘訣は提案に対して常にオープンにしておくことなんだ。僕はまだ自分が30歳くらいのように感じているんだよ。カニエのような人と実行できたのはラッキーだったよね。彼は『ポール・マッカートニーと仕事がしたい』と言ってくれたんだ。僕はすっかり嬉しくなっちゃったよ」と語っている。

ポール・マッカートニーはカニエ・ウェストとのコラボレーションをジョン・レノンとの作業とも比較している。『ザ・サン』紙にポールは「ジョンと一緒に曲を書く時は彼がギターを持って座るんだ。曲ができるまでやりとりをしてね、カニエとの作業もそんな感じだったんだ」と語っている。

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