N.W.A.の初代マネージャーにしてツアー・プロモーターだったジェリー・ヘラーが亡くなった。享年75歳だった。
彼のいとこであるゲイリー・バレンは現地時間9月2日の夜に心臓発作で、カリフォルニア州サウザンド・オークスのロス・ロブレス病院にて亡くなったと米『ビルボード』誌に語っている。正式な死因については発表されていない。
60年代から70年代にかけて、ジェリー・ヘラーはマーヴィン・ゲイ、ELO、ジャーニー、クリーデンス・クリアーウォーター・リヴァイヴァルのマネージメントを手掛け、ピンク・フロイド、エルトン・ジョン、クラフトワークの初めてのアメリカ・ツアーのプロモーションも行っていた。
ジェリー・ヘラーは後にN.W.A.やギャングスター・ラップ・ムーヴメントの黎明期を手掛け、N.W.A.の初代マネージャーとなったほか、メンバーのイージー・Eと大きな影響を与えることになったレーベル、ルースレス・レコードを共同設立している。しかし、ジェリー・ヘラーの音楽業界での評判は議論を呼ぶものとなっており、正当な支払いを受けていないとアイス・キューブやドクター・ドレーは主張して、N.W.A.を脱退している。二人はジェリー・ヘラーを訴えたが、有罪判決を受けることはなかった。
ジェリー・ヘラーは昨年N.W.A.の伝記映画『ストレイト・アウタ・コンプトン』内での自身の描かれ方について訴訟を起こしている。映画ではポール・ジアマッティがジェリー・ヘラーを演じていた。また、彼は2006年にギル・リーヴィルと共著の自伝『ルースレス:ア・メモワール』を刊行している。
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