ベルリンの世界的に有名なナイトクラブ、ベルグハインが週末にかけて行われていたイベント中に落雷にあったものの、しかしイベントの参加者は踊り続け、「空調設備が完全に停止」すると今度は集団で服を脱ぎ始めたという。
イベントの参加者がソーシャルメディア上で行った様々な報告によると、落雷によって多くの機材的問題が発生したが、それが観衆の素晴らしい時間を阻むことにはならなかったという。
「レジデント・アドバイザー」によると、ベルグハインと契約しているDJデュオ、バーカー・アンド・バウメッカーの一員であるベルリン出身のDJバーカーは次のようにツイートしている。「ベルグハインに昨晩雷が落ちて、エアコンが飛んで、目がくらむほど明るい非常照明が3時間にわたって点灯していたんだ。まるでサウナか日光浴室のようだったよ。だけど誰もダンスフロアーを去ろうとはしなかった。決して終わることのないブレイクダウンのようにね。みんなドロップを待ってたんだ」
Berghain got struck by lightning last night, which blew the aircon and switched the blinding bright emergency lighting on for 3 hours..
— Barker (@samvoltek) August 29, 2016
was like a sauna / solarium.. but nobody left the dancefloor, it just felt like a never ending breakdown.. everyone waiting for the drop..
— Barker (@samvoltek) August 29, 2016
一方で、DJ T.は自身のフェイスブックのページ上にその一夜の体験に関して「アドレナリンが今でも俺の血管を駆け巡っているんだ」 と綴っている。
「俺のセット中に建物が落雷にあって、何分間か音が流れなくなった。空調設備は完全に停止して、バーにあるほぼすべての明かりが点灯した。その空間はサウナみたいになって、みんな自分の服を脱ぎ捨て始めたんだ。クラブであんなたくさんの上半身裸の男女がいるのを俺は今まで見たことなかったよ」
「ベルグハインでは、非常灯が点灯して何時間も消えなかった。俺は鉄の階段の上から見た、裸の肉体が波打つ海のようなあの眺めを忘れることはないだろうね。その景色を撮った写真があればよかったんだけど、あの場で起こった出来事はそこでしか体験できないし、そういうのが素晴らしいんだよな! あの忘れられない4時間を一緒に過ごして、踊ってくれたみんなありがとう!」
エレクトロ・アーティスト、パール・グリンダヴィークが「ピッチフォーク」に語ったところによると、その夜は「最も記憶に残る一夜だった」という。
「控えめに言っても自分のセットが終わった後、かなりエモーショナルな気持ちになったよ!」と述べた上で、「自分のセットが始まる10分くらい前から準備をしていたんだけど、電気と音響設備が突然故障したんだ。あまりに大きなショートだったから、本当に何も再起動しなかったんだ。音楽と明かりはしばらく継続したんだけど、突然クラブの非常灯がつき始めてね。ダックスやDJブースにいた俺を含む観衆の反応は、あれって新しい明かりのお披露目なのかなって感じだったんだけど、俺がブースを引き継いでる間もその明かりはついてて、4時間に及ぶ俺の全セットの間ほとんど点灯してたんだ。」
「どうやら空調設備も故障していたらしくて、クラブの中は異常に蒸し暑かったんだけど、すでにライトの明かりを身に纏った観客が俺のプレイ中にどんどん服を脱ぎ始めたんだよね」と彼は続けている。「俺が聞いたところによると、もう一度明かりを消すためには消防隊を呼ばないといけなかったらしいんだけど、実際には俺はさらに何曲か演奏を続けてたんだ。これまでもベルグハインでは数多くの素晴らしい夜を過ごしてきたわけだけど、この日が間違いなく最も記憶に残る一夜だったよ」
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