ドナルド・トランプはザ・ローリング・ストーンズが要請していた楽曲の使用中止を拒否し、共和党全国大会で行った演説の最後に“You Can’t Always Get What You Want”を使用している。
ザ・ローリング・ストーンズは5月の声明で「今すぐに使用を中止するよう要請した」と発表し、ドナルド・トランプに1969年にリリースしたこの楽曲の使用を許可していないと訴えていた。
しかし、ドナルド・トランプは7月22日にクリーヴランドで開かれた共和党大会の75分間の演説の最後にこの曲を流している。
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ドナルド・トランプが楽曲の使用中止の指示に従わなかったのは今回の全国大会でこれが2度目で、前回は6月の時点でブライアン・メイから使用中止の要請が出ていたにも関わらず、7月20日の集会でクイーンの“We Are The Champions”を使用している。
ザ・ローリンズ・ストーンズの関係者は『NME』の取材に対し「こんなことが更に行われることはないでしょう。我々は丁重に頼んだのに、トランプはそれを無視したのです」と述べている。
これに関連して、1989年のザ・ローリング・ストーンズの公演でドナルド・トランプがスポンサーとなった際、キース・リチャーズがドナルド・トランプへの怒りのためにナイフを抜いたことが明らかになっている。
ドナルド・トランプは、かつてザ・ローリング・ストーンズの『スティール・ホイールズ』ツアーの、アトランティック・シティで行われたボードウォーク・ホール公演のスポンサーを務めた経験がある。その時に提示された条件では、ドナルド・トランプは自分の名前を出すのはもってのほか、公演に関わっていることを明らかにするのも許されていなかった。
しかし、メンバーが会場に到着した時、彼らはドナルド・トランプが記者会見を開いているのを目にしたという。ツアー・プロモーターであったマイケル・コールがドナルド・トランプに記者会見を中止するよう求めた後にキース・リチャーズはナイフを抜き、それを机に叩きつけたという。
マイケル・コールはコンサート・サイト「ポールスター」にこう語っている。「キースはこう言ったんだ。『何かできることはあるか? 俺があそこまで行って、あいつをやめさせなきゃならないか? この建物からどっちかが出て行くことになる。あいつか、俺たちかだ』」
その後、ドナルド・トランプは3人の用心棒と共にその場を去ったが、そのうちの1人は「メリケンサックを装着していた」とのことで、ザ・ローリング・ストーンズのクルーたちはそれに対抗して「鉄バルブ、アイスホッケーのスティック、ネジ回しを用意した」とマイケル・コールは語っている。
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