スリップノットのフロントマンであるコリィ・テイラーは新たなビデオ・メッセージのなかで「ブラック・ライヴズ・マター/オール・ライヴズ・マター」の議論に加わっている。
先週、アルトン・スターリングとフィランド・キャスティルという二人の黒人がダラスとミネソタで警官によって射殺された事件を受けて、「#BlackLivesMatter」のハッシュタグと共に多くの人が黒人の権利への支援を表明している。
オール・ライヴズ・マターはブラック・ライヴズ・マターへの対抗として出てきたもので、多くの人が議論を呼ぶフレーズと見ており、ジェス・グリンは先週ソーシャル・メディアでこの言葉を使って批判され、ザ・カルトのシンガーであるイアン・アストベリーはライヴでこの言葉を口に出して謝罪している。
フェイスブックに投稿したビデオのなかでコリィ・テイラーは次のように語っている。「ダラスやミネソタ、そのほかすべての事柄のなかで、今、俺たちは世界のどこにいるのかっていうのを見てて、ちょっとある問題に触れて語っておきたいんだ。最近はクレイジーな感じだよね。ある種の人々は、一つのことしか言わず、僕らを引き裂いて、重箱の隅をつついて、様々な連帯のメッセージを取り上げて、思い上がった無知さによって些細なことで、そうしたメッセージをズタズタにするんだ」
コリィ・テイラーによるフェイスブックの映像はこちらから。
https://www.facebook.com/yourockfoundation/videos/1127554460649226/
彼は次のように続けている。「俺にとっては非常にシンプルなことなんだ。俺たち全員がちゃんと扱われるべきなんだよ。でも、こういうことを語るのにはふさわしい状況というのがあるよな。御存知の通り、俺たちは黒人の友人たちに対して多くの暴力が向けられているのを見てきたわけでさ。だから、俺たちがすべきことは、彼らと一丸となることなんだ。そして、そう、黒人の命がちゃんと扱われるべき(ブラック・ライヴズ・マター)だと言うことなんだ。だって、俺たち全員がちゃんと扱われるべきなんだからさ。そして、黒人の命のために闘うことは、誰かに相反することを言ってるわけじゃないんだ。ブラック・ライヴズ・マターを支持した上で、警察官の命もちゃんと扱われるべきだと言えるんだからね。すべて同じことなんだよ。同じ思想のなかでそうした個別の考えを持つことはできるんだよ。間違ってることなんてないんだよ。だって、俺たちは全員がちゃんと扱われるべきなんだからさ」
「俺が分かったのは、もし音楽が人々を結びつけ、お互いを気遣わせ、人種や人間性など、僕らを分ける境界を壊して、取り除くことができるのなら、俺たちは団結することができるし、『音楽によって俺たちが一つになれるのであれば、人間の生命そのものが俺たちを一つにし、繋ぎ止めることができるものなんだよ』って言えるってことだったんだ。事態が大きすぎる、多種多様過ぎる、容赦ないと感じた時、自分のためではなく誰かのために立ち上がる強さなどないと感じる時、いつでも音楽や人間の声明そのものが俺たちを一つにしてくれるっていうことを思い出してほしいんだ。今、ここで持ちこたえることができれば、俺たちはこうしたことをすべてなくすことができるんだ。暴力に終止符を打てるんだよ」
今週、コリィ・テイラーは最前列でスマートフォンに夢中のファンに対して、スマートフォンを叩き落とす映像が公開されている。
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