Photo : Tim Cochrane/NME
米国ニューヨーク州南部連邦地裁の裁判官は、モンスター・ビヴァレッジ・コーポレーションに対し、ビースティ・ボーイズの訴訟費用として66万8千ドル(約8,208万円)の支払いを命じた。
ビースティ・ボーイズは、2014年の夏にもエナジー・ドリンクを販売する同社に対し、著作権侵害の訴えを起こしており、結果として170万ドル(約2億円)の損害賠償金を受け取って勝訴している。
米『ビルボード』誌によるとその勝訴後、バンドはモンスター・ビヴァレッジ・コーポレーションに対してさらに240万ドル(約2.9億円)近い額の訴訟費用の支払いを求め、6月15日の月曜日にその最終判決が言い渡されたという。
今回の裁判では、同社が制作したビデオが問題となっており、ビデオ内ではバンドの認知や承諾なしに「ビースティ・ボーイズ・メガミックス」としてビースティ・ボーイズのヒット曲が5曲使われ、2012年のライヴ映像と共に“RIP MCA”(MCAに冥福を祈る)というメッセージが表示されていた。ビースティ・ボーイズのメンバーである、故MCAことアダム・ヤウクは遺言の中で、自身の肖像やビースティ・ボーイズとしての活動を含む自身の作品が、宣伝目的で使用されることがあってはならないとしている。
ポール・エンゲルマイヤー連邦地裁裁判官は、このビデオが視聴者にビースティ・ボーイズがこの企画に関わっているかのように思わせる「十分な根拠」があった判断している。
裁判の中で、ビースティ・ボーイズのメンバーであるマイク・Dことマイケル・ダイアモンドは故MCAと彼の死後、新しい曲を一切作らない約束をしていたと証言し、バンドとしての活動が事実上終了していることを明らかにしている。マイク・Dは次のように語っている。「MCAことアダム・ヤウクが亡くなってから、私たちはツアーすらできていません。新しい音楽を作れないのです」。もしモンスター・ビバレッジ・コーポレーションに打診されていたら、曲の使用を認めたかどうかについても「絶対にない」と答えている。
一方、マイク・Dは自宅を売りに出している。ブルックリンのコブル・ヒルにある4階建てのテラスハウスを560万ドル(約6.9億円)で売り出し中とのことだ。英『ファクト』誌によると、この物件は、寝室が5部屋、トイレ付バスルームが3つ、トイレ1つ、シアター・ルーム、サブキッチンもあり、天井の高さは11フィート(約3.3メートル)で、広い庭付きの歴史のある建物だという。
広告 ザ・ビートルズの新作ドキュメンタリー『ビートルズ ’64』がディズニープラスで11月29日(金)より独占配信!
Copyright © 2024 NME Networks Media Limited. NME is a registered trademark of NME Networks Media Limited being used under licence.