レディオヘッドのニュー・アルバム『ア・ムーン・シェイプト・プール』の制作に関する詳細が文芸批評サイト「ザ・タイムズ・リテラリー・サプリメント」の一部で明らかにされている。なお、記者のアダム・ソープはアルバム制作中であるレディオヘッドのスタジオを訪れている。
アダム・ソープは、レディオヘッドのメンバーであるコリン・グリーンウッドによってサン・レミ・ド・プロヴァンス郊外にあるスタジオへ招待され、世界でも最大級のレコード・コレクションが並ぶミュージック・ライブラリーをはじめ、「ほこりをかぶった写真のフィルム入れや、再生不可能なカセットテープの入った箱で溢れた穀物貯蔵庫」など、スタジオを詳しく記述している。
そのスタジオは奇妙であると記され、ニュー・アルバムに関連するものもすぐに見つかったという。「ホワイトボードには、黒のマーカーで“Daydreaming”に始まり、“Burn The Witch”で終わる曲のリストが書かれていた。採用されなかったジェームズ・ボンド映画のテーマ曲“Spectre”は、少し間を空けて中央に書かれている」
アダム・ソープはスタジオ内にある装置についても触れている。「コリンは、ボタンやフェーダー、つまみが一面に広がったメイン・コンソールを指差した。『これはニーブ88Rだよ。72チャンネルあり、イギリスのバーンリーで作られた。ものすごく価値があるものなんだ。このスチューダーのオープン・リール・デッキと一緒でアナログなんだ。でも俺たちはデジタルも使ってる。とにかく、ループやレイヤーが大事なのさ」
また、ヴィジュアル・コラボレーターであるスタンリー・ドンウッドはあらゆる面で関わっており、アダム・ソープは次の様に書いている。「彼は聴いたものをアクリルで表現し、コンピューター上で巧みに操作して形にした結果、今回のアルバムのアートワークが出来上がったんだ」
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http://www.the-tls.co.uk/articles/public/just-playing-in-a-room-with-friends/
レディオヘッドは5月20日に2012年以来となるライヴを行い、『ア・ムーン・シェイプト・プール』を引っさげたワールド・ツアーをスタートさせている。
21時の直前にハイネケン・ミュージック・ホールのステージに立ったバンドは、最新リリースである“Burn the Witch”でライヴをスタートさせ、続けて“Daydreaming”、“Decks Dark”を演奏している。
レディオヘッドは今夏のサマーソニックの出演も決定している。
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新作『ア・ムーン・シェイプト・プール』のトラックリストは以下の通り。
‘Burn The Witch’
‘Daydreaming’
‘Decks Dark’
‘Desert Island Disk’
‘Ful Stop’
‘Glass Eyes’
‘Identikit’
‘The Numbers’
‘Present Tense’
‘Tinker Tailor Soldier Sailor Rich Man Poor Man Beggar Man Thief’
‘True Love Waits’
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