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元ザ・ジャムのベーシスト、ブルース・フォクストンがバンドの再結成の可能性について語った。

モッズを代表するバンドであったザ・ジャムの終焉は、フロントマンのポール・ウェラーが他のプロジェクトをやりたいと希望したことにより、1982年に突然訪れた。

ブルース・フォクストンは、現在ロンドンで開催されているザ・ジャムの回顧展のローンチで3人が初めて公の場で顔を合わせる予定だったが、ドラマーのリック・バックラーが出席できなかったと語っている。

『デイリー・テレグラフ』紙に掲載された本人による寄稿記事で、ブルース・フォクストンはシンガーのポール・ウェラーについて、今は「良い仲間」だとしつつも、バンドの再結成については「元に戻る必要なんて感じない」と述べている。しかし、「だからと言って絶対にないとは言い切れない」と付け加えている。

ブルース・フォクストンは、バンドの最初の亀裂についてこう話している。「ポールがバンドを脱退すると宣言したあと、ツアーを続けられるか不安だった。どの会場でもファンは俺たちが別れることになった理由を訊くだろうが、俺とリックのどちらも答えようがなかったんだ。なぜなら、ポールが全部決めたことだからさ。彼はザ・ジャムを完全に終わらせたがっていて、それでも俺たちは説得しようとしたが、最後は彼の望みを尊重することにした」

「数カ月間、どうしていいか分からなくて抜け殻のようだった。でも、ポールは何か新しいことに挑戦したがっていたから、彼を憎いとは思わなかった。彼がスタイル・カウンシルを発表したとき、初めてヤツの出した答えのようなものが分かって、ある意味ホッとしたよ。ザ・ジャムとはまったく異なった音で方向性も違っていたから、リックと俺はどっちにしても乗らなかったと思う」

「ポールの成功にやきもちを妬いたことなんてない。解散してから何年も会わなかったし、口も聞かなかったけど、今はまた良い仲間だよ」

バンドの再結成について、ブルース・フォクストンはこう付け加えた。「ザ・ジャムは、これまで一度も再結成していない。フロム・ザ・ジャムとしてリックと一緒にやっていたし、ポールともロイヤル・アルバート・ホールで何年も一緒に出演していたけど、今まで3人でやったことはない。俺たちは今、充実しているんだ。俺はニュー・アルバムのレコーディング中で、リックは自伝を出した。ポールは相変わらず意気盛んだ。俺たちは、思い思いのことをやっていてハッピーなんだから、元に戻る必要なんて感じない。だからと言って絶対にないとは言い切れないけどね」

回顧展「ザ・ジャム:About the Young Idea」は、ポール・ウェラーの妹のニッキー・ウェラーが企画に参加しており、ロンドンのサマーセットハウスで開催中だ。この展覧会では、手書きの歌詞、ステージ衣装、写真、未公開のミュージック・ビデオ、楽器などが展示されている。

一方で、ポール・ウェラーは最近、ザ・ジャムの再結成について「この世界にはそれに足るお金などない」と話している。

また、スタイル・カウンシルの再結成についてもポール・ウェラーは否定しており、「過去を振り返らない人間なんでね」と英『ガーディアン』紙のインタヴューに答えている。

「この世界にはそれに足るお金などないよね。俺は今が好きだし、今を生きているんだ。戻らないものを取り戻そうとすることに自分の時間を費やしたくないのさ」

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