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フリートウッド・マックは6月14にワイト島フェスティバルで病気を克服し、大成功のステージをやってのけてみせた。
ワイト島フェスの前に予定されていたバーミンガムとマンチェスターでのライブをキャンセルしたフリートウッド・マックだったが、スティーヴィー・ニックス、クリスティン・マクヴィー、リンジー・バッキンガム、ミック・フリートウッド、ジョン・マクヴィーという全盛期のメンバーで20曲の名曲に彩られたステージを披露し、熱狂的に受け入れられることになった。
1975年発表のセルフ・タイトルのアルバムに収録にされた代表曲“Landsand”を演奏する際、スティーヴィー・ニックスは「この曲をデイヴ・グロールに捧げるわ」と紹介し、つい最近デイヴ・グロールがスウェーデンで演奏中にステージから落下して脚を骨折した件についてふれ、「ステージから落ちたのに、立ち上がって2時間半演奏したのよ。すごいと思う」と話した。
この日フリートウッド・マックが話題の的だった一方で、メインステージに出演した他の面々も大いに盛り上がりを見せた。
ザ・コーティナーズのフロントマンであるリアム・フレイは、ワイト島フェスティバルでの前回の醜態を詫びて、次のように語った。「ワイト島音楽祭に戻って来るのにずいぶん時間がかかったよ。この前はずいぶんひどいステージを見せてしまったからね。だからまた声をかけてくれたジョン(・キディングス:音楽祭の運営者)に感謝するよ。誰にだって再チャレンジする機会は与えられるものだろ?」
ファースト・エイド・キットは、スウェーデンのカントリーフォークを知らない観客のために丁寧に自己紹介したのち、メインステージでエミルー・ハリスの“Red Dirt Girl”のカバーなどで爽やかな歌声を披露した。
また終日出ずっぱりだったのは、ビッグ・トップ・ステージでヘッドライナーを務めたザ・シャーラタンズのヴォーカル、ティム・バージェス。ヘイ・ジョー・マーキーで行われたティム・ピークスにも出演し、ゲストとして俳優のパディ・コンシダインのバンドであるライディング・ザ・ロウとザ・ヴューが出演した。ザ・ヴューはビッグ・トップ・ステージでの力強いパフォーマンスの前に、短いアコースティック4曲を披露した(「即興で作ってみたけど、ちょっと短かすぎたかなとギタリストのピート・ライリーが冗談を飛ばした)。
ビッグ・トップ・ステージではマーサー・ティドビル出身のティーンエージャー・ロッカー、プリティ・ヴィシャスや、イアン・ブロウディ率いるライトニング・シーズ(予想外に人が押し寄せ、メイン・アリーナまで人が詰め込まれた)、そして帰って来たパワー・ポップの巨人、アッシュといった他のアクトも人気を博した。
メインステージを沸かせたフリートウッド・マックに続き、セカンド・ステージであるビッグ・トップ・ステージのトリを務めたのはザ・シャーラタンズ。最新アルバム『モダン・ネイチャー』から“One To Another”“How High”“The Only One I Know”などのヒット曲を演奏したのち、フェスを締めくくる一曲としてデビュー・アルバムから“Sproston Green”を披露。盛り上がった超満員の観客は踊りながら家路につくこととなった。
フリートウッド・マックのセットリスト
“The Chain”
“You Make Loving Fun”
“Dreams”
“Second Hand News”
“Rhiannon”
“Everywhere”
“I Know I’m Not Wrong”
“Tusk”
“Sisters Of The Moon”
“Say You Love Me”
“Big Love”
“Landslide”
“Never Going Back Again”
“Over My Head”
“Gypsy”
“Little Lies”
“Gold Dust Woman”
“I’m So Afraid”
“Go Your Own Way”
“Don’t Stop”
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