ファーザー・ジョン・ミスティは、ビヨンセのニュー・アルバムに収録されている曲の共作者となった経緯を説明している。
ファーザー・ジョン・ミスティは、ディプロ、ヤー・ヤー・ヤーズ、そしてヴァンパイア・ウィークエンドのエズラ・クーニグと共にビヨンセのニュー・アルバム『レモネード』 の2曲目に収録されている“Hold Up”の作曲家としてクレジットされている。4月25日、エズラ・クーニグはアルバムの参加に至った経緯を説明し、そして今回、ファーザー・ジョン・ミスティもそれに続いて経緯を説明している。
「1年半ぐらい前、友人のエミール・ヘイニーがビヨンセに俺の曲を何曲か聴かせたんだ。俺が他のアーティストに作った曲もね。その時、彼女はアルバムをコラボするアーティストを探していたんだよ」とファーザー・ジョン・ミスティは「ピッチフォーク」に寄稿している。「彼らはすぐに“Hold Up”のデモを送ってきた。わずか1分くらいのサンプルのサビをね。彼らはただ歌詞を付けてくれる人を探していたはずなんだ。だけど、俺は夢中になって、ヴァースのメロディとリフレインもレコーディングしたんだ。信じられないけどさ。そのデモの俺の歌声を考えたら、おかしいよね。でも、そういうわけでアルバムに参加することになったんだ。野球のバットを拾い上げるのと消火栓を抜くちょうど間って感じかな」
ファーザー・ジョン・ミスティはさらにこう続けている。「まったくもって見当がつかない感じだったな。俺のそのアルバムへの参加はデモを送って終わった感じだった。彼女が2015年の俺のコーチェラ・フェスティバルのステージに来るまではね。彼女は俺に対して個人的に、それがアルバムに起用されたと教えてくれたんだ。それで、俺の友人に俺は頭がおかしくなってないと説得させるためにも具体的なことが必要だったんだ」
また、ファーザー・ジョン・ミスティは、彼らしいドライなウィットで、ビヨンセとのコラボについての作り話をツイッターでシェアしている。一連のツイートはこちらから。
For those wanting to know my involvement in "Hold Up" – I make ends meet taking the occasional session playing airhorn…
— FATHER JOHN MISTY (@fatherjohnmisty) April 25, 2016
“Hold Up”の俺の参加について知りたい人へ――俺はエアホーン(高音の空気笛)を使って時折セッションして収入をやりくりしてるんだ……
I was in Studio B at Ocean Way, listening to some playback of a recently completed job for a cereal I am not at liberty to name here…
— FATHER JOHN MISTY (@fatherjohnmisty) April 25, 2016
俺は食い扶持のために最近完成させた曲を再生しながら、オーシャン・ウェイのスタジオBにいた。その名前はここでは言えないが…
Next thing I knew I hear this virtual stampede of footsteps from Studio A…
— FATHER JOHN MISTY (@fatherjohnmisty) April 25, 2016
次にスタジオAからヴァーチャルな足音が忍び寄ってくるのに気づいた……。
Most airhorns you hear on contemporary recordings are samples, they lack the roundness and articulation of a live performance…
— FATHER JOHN MISTY (@fatherjohnmisty) April 25, 2016
現段階のレコーディングで聞こえるほとんどのエアホーンはサンプルだ。エアホーンの音は人間のパフォーマンスならではの音の丸みと発音の明確さがないんだ……
The oscillation between neighboring harmonics is audibly palpable in a studio setting, particularly with the wide range of iso rooms at OW
— FATHER JOHN MISTY (@fatherjohnmisty) April 25, 2016
隣り合うハーモニーの振動はスタジオの機材だとよく聞き取れる。特にオーシャン・ウェイの幅広い独立した部屋だとね。
TBH I'm something of a dilettante when it comes to airhorn, and I required quite a bit of guidance (and extensive comping) to nail the take
— FATHER JOHN MISTY (@fatherjohnmisty) April 25, 2016
正直言うと、エアホーンに関して言えば、俺は素人なんだ。セッションを完璧にするにはちょっとした助言(と大掛かりなバックトラック)が必要だったんだ。
Ultimately, you never know who's listening… sometimes it might even be your dreams
— FATHER JOHN MISTY (@fatherjohnmisty) April 25, 2016
結局は誰が聴いてるかわからないわけでさ……時々、夢でさえあるのかもしれないと思うよ
『レモネード』は現地時間4月23日にアメリカのテレビ局「HBO」で放送されたアルバムと同名の1時間番組「レモネード」の放送後、 音楽ストリーミングサービス、「タイダル」で独占リリースされた。その豪華なTV番組は新曲のために準備されたミュージック・ビデオや挿入カットから成るものだったという。
このアルバムは今年シングルとして公開され、スーパー・ボウルのハーフタイム・ショウで コールドプレイと共に披露された“Formation”をはじめ、他に11の新曲を収録している。
アルバムに参加しているゲストとしては、ケンドリック・ラマーが“Freedom”に参加しているほか、ジェイムス・ブレイクが“Forward”に、ザ・ウィークエンドが“6 Inch”に(同曲ではアニマル・コレクティヴの“My Girls”のサンプリングも使用されている)、ジャック・ホワイトが“Don’t Hurt Yourself”に参加している。
『レモネード』は、2013年に同じくサプライズ・リリースされたセルフ・タイトル作に続く通算6作目のアルバムとなっている。現在はiTunesでもダウンロード可能となっている。
アルバムのダウンロードはこちらから。
リリースの詳細は以下の通り。
ビヨンセ
ニュー・アルバム
『レモネード』
iTunesにて配信中:
01. PRAY YOU CATCH ME/プレイ・ユー・キャッチ・ミ―
02. HOLD UP/ホールド・アップ
03. DON’T HURT YOURSELF (FEAT. JACK WHITE)/ドント・ハート・ユアセルフ(feat.ジャック・ホワイト)
04. SORRY/ソーリー
05. 6 INCH (FEAT. THE WEEKND)/6インチ(feat.ザ・ウィークエンド)
06. DADDY LESSONS/ダディ・レッスンズ
07. LOVE DROUGHT/ラヴ・ドラウト
08. SANDCASTLES/サンドキャッスルズ
09. FORWARD (FEAT. JAMES BLAKE)/フォワード(feat.ジェイムス・ブレイク)
10. FREEDOM (FEAT. KENDRICK LAMAR)/フリーダム(feat.ケンドリック・ラマー)
11. ALL NIGHT/オール・ナイト
12. FORMATION/フォーメーション
13. LEMONADE FILM/レモネード・フィルム/
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