Photo: Anton Corbijn

U2のギタリストであるジ・エッジは6曲が収録されているEP『イースター・リリー』についてサプライズ・リリースする必要性を感じた理由について語っている。

U2は今年2月の「灰の水曜日」にリリースされた『デイズ・オブ・アッシュ』に続き、宗教的な暦となる4月3日の「聖金曜日」に『イースター・リリー』をリリースしている。

『デイズ・オブ・アッシュ』が我々を取り巻く混沌とした時代への応答だったのに対して、『イースター・リリー』に収められた楽曲は、より内省的なトーンを帯び、個人的な内面から生まれたものだという。

U2は現在、通算15作目となるニュー・アルバムに取り組んでいるが、ファンクラブ誌『プロパガンダ』のデジタル版特別号でジ・エッジは最終的にこの楽曲群を独立したプロジェクトとしてリリースすることにした理由について語っている。

「アルバム用に曲を書いていたんだけど、それらが予想外の形で自己主張を始め、特別な対応を求めてきたんだ」とジ・エッジは説明している。「まるで独自の信仰世界を持っていて、アルバムに入ることはないと示唆しているようだった」

「それで私たちは折れて、曲のタイムラインに合わせて、灰の水曜日の40日後となるイースターにリリースすることにしたんだ。曲が命令役なんだよ。曲の声に耳を傾けないと、誰か別の人のところに行ってしまいそうだったんだ」

宗教的な暦に合わせてEPをリリースしたことについてジ・エッジは次のように続けている。「この曲のコレクションには間違いなく確かに暦のようなものがあるけれど、宗教的な日付であることはそこまで囚われていないんだ。重要なのは、この物質主義的な時代に、私たちの中には失ってしまった儀式や慣習があるということだよね」

EPの音源はこちらから。

54ページの『プロパガンダ』にはアダム・クレイトンが語るアートと回復の歩み、ボノとフランシスコ会修道士リチャード・ロアの対談、さらにラリー・マレン・ジュニアが撮影したスタジオ内の写真、プロデューサーのジャックナイフ・リーに関する文章、ギャヴィン・フライデーが語るハル・ウィルナーなどが掲載されている。

2004年発表の『ハウ・トゥ・ディスマントル・アン・アトミック・ボム』からU2と仕事をしてきているジャックナイフ・リーは『デイズ・オブ・アッシュ』のリリース後、「今はアルバムが作品ではない。作品とはリアルタイムで物事に反応することであり、ロックンロールはもはやそういうことをあまりやらなくなってしまった」ことに気付かされたと語っている。

「イースターの約2週間前、バンドのほうから『外の世界をテーマにしたアルバムを作っているなら、断食や瞑想などを行う灰の水曜日からイースターまでの40日間の時期に、内面的な反応について取り上げたEPを聖金曜日にリリースしよう』と言われたんだ。私たちは信仰と希望について話し合っていたので、その方向へと進むことになったんだ」

40年前の1986年2月に刊行された『プロパガンダ』の創刊号はパンク時代のDIY精神で作られたファンジン文化を背景に、アティテュードと思想と対話の場を読者に提供するものとなっていた。

昨年、U2のフロントマンであるボノは現在取り組んでいるニュー・アルバムについて語っている。「ノスタルジーはあまり長くは許されないけれど、未来や現在に向かうためには過去と向き合わなければいけないこともある。今に戻ってくることが僕らの思いだよ。今いるこの瞬間に戻ってくるんだ」

ボノはU2がバンドとしてレコーディングを行っていることは認めつつも次のように続けている。「自分にとっては未来のようなサウンドになっているんだ。いくつかやらなければならないことがあるけど、今はそれが終わろうとしているところなんだよ」

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