Photo: Anton Corbijn

U2は6曲を収録した新たなEP『イースター・リリー』が本日4月3日に配信リリースされている。

現在U2は新作スタジオ・アルバムをレコーディングしているが、このEPは「灰の水曜日」となった2月18日にリリースされたEP 『デイズ・オブ・アッシュ』に続き、アルバム完成に先駆けて届ける新曲コレクションの第2弾となっている。

『デイズ・オブ・アッシュ』が我々を取り巻く混沌とした時代への応答だったのに対して、『イースター・リリー』に収められた楽曲は、より内省的なトーンを帯び、個人的な内面から生まれたものだという。

全6曲はリリック・ビデオと共に公開されている。

“Song for Hal”はコロナ禍のロックダウンを憂う楽曲で、ジ・エッジがリード・ヴォーカルを担当しており、バンドの友人であり音楽プロデューサーのハル・ウィルナーに捧げられている。生きていれば70歳を迎えるはずだったウィルナーが亡くなってから、この復活祭翌日の月曜日でほぼ6年が経つ。

“In a Life”は“友情”を讃える楽曲とのことで、“Scars”は傷も含めてすべてを受け入れることを歌った“励ましと受容”をテーマにした楽曲と説明されている。“Resurrection Song”は恋人や友人とともに未知の旅へと向かうロードトリップを描く”巡礼”の歌とのことで、“Easter Parade”は新しい命、再生、復活を祝う“献身”の歌だという。

“COEXIST (I Will Bless The Lord At All Times?)”は戦争に子どもを奪われた親たちに捧げる子守歌で、ブライアン・イーノが手掛けたサウンドスケープが起用されている。

ボノはファンに向けたメッセージの中で次のように語っている。「僕たちは今もスタジオにこもり、ライヴで演奏するための、騒々しく雑然としていて、“理不尽なほど色鮮やかな”アルバムを制作している。ライヴこそ、僕らが“生きる”場所だからね。人々の手元の小さなスクリーンに映し出されるこの酷い世界に抗う手段として、僕たちは今なお、鮮烈なロックンロールの中に希望を見出している。世界で起きている混乱を見つめながら思うのは、多くの人にとって、今は間違いなく“不遇の時代”だということだ」

「今、僕たちは、自分たちの人生をより深く掘り下げ、この時代に応える曲の源泉を見つけ出そうとしている。『イースター・リリー』で僕たちは、実にパーソナルな問いを自らに投げかけることになった。自分たちが築いている人間関係は、今の厳しい時代に耐えられるものだろうか? 友情のためにどこまで闘えるのか?アルゴリズムが好む“意味の歪曲”の中で、僕たちの信念は生き残れるのか? 宗教はすべて無意味で、いまだに僕たちを分断し続けているだけなのか? それとも、その隙間のどこかに答えがあるのか? 僕たちの人生から失われてしまった祭礼や儀式、踊りがあるのではないか? 春の祭儀から、再生と新たな始まりを約束するイースターへと至るまで…。パティ・スミスが1978年に発表したアルバム『イースター』は、僕に大きな希望を与えてくれた。当時まだ18歳にもなっていなかった。タイトルは、彼女へのオマージュだ」

「後日改めて、僕たちがまだここに存在していることを世界に知らせるため、盛大にやるつもりだけれど……それまでは、これは君たちと僕たちだけのものだよ」

EP『イースター・リリー』にあわせて、ファンクラブ誌『プロパガンダ』のデジタル版特別号も新たに公開されている。

https://easterlily.u2.com/

このオンライン・マガジンにはU2の4人のメンバーによる寄稿が掲載されている。ジ・エッジによるライナーノーツ、アダム・クレイトンが語るアートと回復の歩み、ボノとフランシスコ会修道士リチャード・ロアの対談、さらにラリー・マレン・ジュニアが撮影したスタジオ内の写真…と内容満載だ。そのほか、楽曲の歌詞、プロデューサーのジャックナイフ・リーに関する文章、ギャヴィン・フライデーが語るハル・ウィルナーなど、多彩な内容が収められている。

40年前の1986年2月、『プロパガンダ』の創刊号が世界中のU2ファンの郵便受けに届いた。当時のファンジンに負けないものを目指して生まれた『プロパガンダ』はパンク時代のDIY精神で作られたファンジン文化を背景に、アティテュードと思想と対話の場を読者に提供するものとなっている。

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