デヴィッド・ボウイにインスパイアされた音楽ソフトウェアのプラグインがリリースされる見込みだと報じられている。
「ミュージックレーダー」によれば、オーディオ・ヴィジュアルなどの開発企業であるイヴェンタイドは、デヴィッド・ボウイの長年のコラボレーターであるプロデューサーのトニー・ヴィスコンティと「革新的なプラグイン」について2年間を費やして取り組んできたという。
プラグインは、「楽器としてのデヴィッド・ボウイの声が如何にパワフルだったか、また彼が様々なマイクの技術を使って、いかにそうした力を操ることができたか」という点でインスパイアされたものだとしている。
ソフトウェアは「トニー・ヴィスコンティが現実世界で築き上げたエフェクトに基いて、それをデジタルで再現する」のを目的としている。
「イヴェンタイドのチームは、トニー・ヴィスコンティにアルバム『ヒーローズ』でどのように作業していたかを説明してもらって話を聞いた」と記事は報じている。
「ミュージックレーダー」によれば、このプラグインが最初に商用目的で使用されるのは、マーティン・スコセッシとミック・ジャガーがプロデューサーを務めるHBOのドラマ「ヴィニル」の今後の放送回用の楽曲だという。
トニー・ヴィスコンティは1969年発表のセカンド・アルバムから遺作となった『★(ブラックスター)』まで、デヴィッド・ボウイと断続的に仕事をしてきており、『★(ブラックスター)』は1月8日にリリースされ、その2日後の1月10日にデヴィッド・ボウイは亡くなっている。
トニー・ヴィスコンティはアルバム『★(ブラックスター)』について「別れの贈り物」と評している。
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