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ザ・クリブスは20年以上前に盗まれたギターをザ・1975やビーバドゥービーが使っていることに気づいた逸話を語っている。

問題のギターはザ・クリブスが2000年代中盤にヨークシャーのインディ・シーンで頭角を現した初期の楽曲制作に使用していたヴィンテージのフェンダー・ムスタングとなっている。

ゲイリー・ジャーマンは『ギター・ワールド』誌にライアン・ジャーマンがギターを手に入れた経緯について次のように語っている。「ライアンは18歳か19歳の誕生日のためにお金を貯めていたんだ。さらにお金をつぎこんで、78年製のサンバーストのムスタングを買った。本当にクールだったよ」

「どういうわけか、ヘッドがバーズアイ・メープルだったんだ。クールな見た目だった。それでも安かったんだ。90年代後半で600ポンドぐらいだったと思う。素晴らしいギターで、初期のザ・クリブスの音源によく使っていたんだ」

このギターは2002年に「リーズのザ・コックピットでライヴを行った後に」盗まれたとのことで、長年行方不明になっていたが、20年近く経って偶然発見することになったという。

「盗まれたのは2002年だった。そして、パンデミックだった2020年にオンラインのインタヴューを読んでいたら、写真のバックでそのムスタングが壁にかけられていたんだ。『あれってライアンのムスタングに似ていたよな』と思った」とゲイリー・ジャーマンは語っており、模様のあるメープルのヘッドとピックガードの傷でまさにそのギターだと分かったと説明している。

「インタヴューはザ・1975のレーベルであるダーティ・ヒットのオーナーであるジェイミー・オーボーンのものだった」とゲイリー・ジャーマンは続けている。「ザ・1975のA&Rの人物は知り合いだったから、連絡を取ってみたんだ。『この人を紹介してくれないかな? あれはライアンのムスタングだと思うんだ』ってね」

「それで写真を照らし合わせてみたら、完全に一致してね」とライアン・ジャーマンは語っている。「最終的にマット・ヒーリーから連絡をもらって、『ああ、あれは僕のギターなんだ』と言われてね」

ザ・クリブスは2000年代に使っていたギターと同じものであることを確認するために警察に鑑識証拠まで求めたが、ギターの持ち主が変わっていたことに気づいたという。

「彼は別のアーティストであるビーバドゥービーにそのギターを譲っていたんだよね。それでビーバドゥービーのメイン・ギターになったんだ」とライアン・ジャーマンは語っている。「だけど、あれはライアンのギターで、20年以上行方不明になっていたんだ。一時はザ・1975のマット・ヒーリーのものになり、その後はビーバドゥービーのものになった」

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ライアン・ジャーマンは次のように続けている。「今、どこにあるのかは知らないけど、まだ取り戻そうとしているよ。自分にとっては特別な意味を持つ数少ないギターの一つなんだ。ザ・クリブスがプロフェッショナルなバンドになる前から使っていた。サウンドも素晴らしいんだよ」

ザ・クリブスは1月9日に通算9作目となるニュー・アルバム『セリング・ア・ヴァイブ』をリリースしている。

前作『ナイト・ネットワーク』から5年以上ぶりとなる新作だが、『NME』のインタヴューでこれほど長い時間がかかった理由についてライアン・ジャーマンは次のように語っている。「以前はアルバムをリリースしたら18ヶ月から2年くらいツアーを回っていた。そしてすぐにリハーサル室に戻って曲作りをし、次のアルバムに取り掛かっていたんだ。ルームランナーみたいだった。2004年に初めて契約を結んでからというもの、一度もそこから抜け出すことができなかった。基本的に、ずっと同じルーティンだったんだ」

「今は、気が向いた時にだけレコードを作ったり、何かをリリースしたりしている。どんどん時間がかかるようになってきた。ツアーから帰ってきてすぐにリハーサル室に入って曲作りをするのは意味がない。だって、いい結果は出ないと思うからね」

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