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メガデスのデイヴ・ムステインは最後のツアーを行った後にバンドを解散するきっかけとなった手の病気について語っている。

メガデスは最後のオリジナル・アルバムとなるセルフタイトルのアルバムを2026年1月23日にリリースする予定となっている。2026年以降にメガデスはフェアウェル・ツアーが行われることも発表されている。

健康問題もバンド活動から離れることにした理由の一つだと語ってきたデイヴ・ムステインだが、スペインのポッドキャスト『マリスカル・ロック』に出演して、手の症状について詳しく語っている。

「ぜひ手を見てもらいたいんんだけどね。(手の平を見せて)ここに線が浮かび上がってきているんだけど、デュピュイトラン拘縮という病気でね。指がこう曲がってしまうんだよ。すでに病気は進行していて、指が少し曲がってしまうんだよね。あと、指先を見てもらえば分かるように、ひどい関節炎にもなっているんだよ。あと、しこりみたいなものがあって、演奏していると痛むんだよね」

問題を解決するために手術を受けることを考えたことがあるかと訊かれると、デイヴ・ムステインは次のように答えている。「試してみる気になるまで待つことになるだろうね。だって、今は自分の感覚としては95%くらいの状況だと思うんだけど、手術をして、もっと悪くなってしまったら、それは間違った決断だということになるからね。もっと手の症状が悪くなるまで待ってみて、手術をしてみて、うまくいかなくなったとしても、その時にはツアーも回りきって、みんなにお別れを伝え終えているだろうからね。言い残したことや、やり残したことがない形にしようとしているんだ」

先日、デイヴ・ムステインはバンド活動から離れることにした理由について関節炎と背中の問題で「毎晩100%の力を発揮できない」ためだと衛星ラジオ局「シリウスXM」のエディ・トランクの番組で語っている。

「長い間、問題を抱えていたんだ。手にも様々な症状が出ていた。手が僕の期待に応えられなくなったんだよ」とデイヴ・ムステインは語っている。

「首や胴体にもいろいろ問題があって、他にも大変なことがある。首や胴体の辺りは関節炎に悩まされていて、椎間板も突出することなった。腰椎も痛めたし、もちろん、背中は肩から首にかけて固まってしまっている。いろいろ大変なんだ」

「毎晩100%の力を発揮できなくなったら、終わりを考え始めなくちゃいけないと前々から言っていたんだよ」

デイヴ・ムステインは続けて最後のセルフタイトルのアルバムを完成させた時にその決断に至ったと明かしている。「100%の力が出せなかったというわけじゃないんだ。アルバムは完成したし、いい出来だと思っている。でも、制作中にマネージャーに『あとどれくらい続けられるかわからない。手が本当に痛いんだ』と言っていた時期があったんだよ」

「きっかけを作ろうとしていたわけじゃない。正直、話をしていただけなんだ。バンドに話して、一晩考えて、家族にも話した」

「そして、アルバムが完成する頃には答えは自分にとっては明白だった。アルバムがどんな風に受け止められるかも分かると思ったんだ。アルバムがよければ、最後に素晴らしいツアーをできるからね」

「フェアウェル・ツアーについても同じようなことでさ。友人たちに別れを告げるためにライヴをやろうと思ったんだ。自分たちはアメリカのバンドだけど、いろんなところでライヴをやっている。アメリカのカントリー・バンドみたいに週末だけやっているわけじゃない。お別れを告げるためにはたくさんの公演が必要になるんだよ」

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