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キッスのジーン・シモンズはCNNによるインタヴューでアメリカにおける政治的分断について語っている。

司会のマヌ・ラジュによるインタヴューでジーン・シモンズはドナルド・トランプ大統領に対する見解を語りながら、アメリカ人は互いの政治的信条を気にしすぎると述べている。

「誰もがイエス・キリストを好きというわけじゃない。けれど、次のことは確かに言える。ドナルド・トランプ大統領は正当に選ばれたアメリカ合衆国の大統領であり、おそらく一般投票でも選挙人団でも圧倒的多数で選ばれた。それがすべてだよ」

ジーン・シモンズは次のように続けている。「誰を支持しているかなんてどうでもいいんだ。最近はみんな、『あなたは支持派ですか? それとも……』って質問するだろ。私が最初に訊くのは『あなたは一体どういう人なんですか?』ということだ。良心のことならともかく、一体いつから『誰を支持するか、しないか』が争点になったんだ」

マヌ・ラジュが「メイク・アメリカ・グレイト・アゲイン」運動について尋ねると、ジーン・シモンズは次のように語っている。「納得できる部分もあるし、そうでない部分もあるよ」

「でも、まさにユーモアのセンスを持ってほしいね。薬を飲んで、口をつぐんで、隣人が何を信じているか信じていないかを気にするのは止めてくれ。自分じゃない人たちのアメリカでもあるんだからね」

先日、ジーン・シモンズはラジオ局から楽曲のオンエア料を支払われていないため、ミュージシャンは「奴隷以下の」扱いを受けていると語っている。

ジーン・シモンズは現地時間12月9日に米国上院の知的財産委員会におけるアメリカ音楽公正法を巡る公聴会で発言している。アメリカ音楽公正法はラジオ局に楽曲のオンエア料を作曲者ではないアーティストに支払うことを求めるもので、ジーン・シモンズはエルヴィス・プレスリーやビング・クロスビーのようなスターは不当な扱いを受けていると述べている。

「ビング・クロスビーはおそらく史上最大のヒット曲の一つである“White Christmas”をレコーディングしています。これ以上にアメリカ的な曲があるでしょうか?」

「アーヴィング・バーリンの作曲ですが、当初はAMで、その後はFMで、何百万回とかけられてきました」とジーン・シモンズは続けている。

「クリスマスの度に世界中で『’I’m dreaming of a white Christmas』という一節が聴かれています。これぞアメリカの曲です」

「誰もがお金を受け取っています。ラジオ局は広告を売り、配管工は報酬を受け取り、ディスクジョッキーも報酬を受け取ります。オンエアで唯一お金を受け取っていないのはビング・クロスビーで、これは驚くべきことです」

「この星を制覇したアメリカの楽曲です。エルヴィス・プレスリーはキングです。何百曲も歌っています。しかし、悲しいことにエルヴィス・プレスリーは世界中で何百万回も彼の曲がかけられたにもかかわらず、一銭も受け取っていません」

ジーン・シモンズは物議を醸す危険を冒して、この状況を奴隷制に喩えている。「小さな問題のように見えます。世界では戦争も起きていますが、世界に対する我が国の使者はエルヴィス・プレスリーであり、フランク・シナトラです」

「私たちがスターを適切に扱っていない、言い換えれば、奴隷以下の扱いをしていることが分かったら、どうでしょう。奴隷は食料と水しか得られません」

「エルヴィス・プレスリー、ビング・クロスビー、フランク・シナトラは自身のパフォーマンスから何も得られないのです」

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