Photo: ABBA Voyage

ABBAはロンドンの常設劇場で行われている「ヴォヤージ」公演がイギリス経済に20億6000万ポンド(約4300億円)の経済効果をもたらしたことが明らかになっている。

コンピューター・グラフィックでメンバーを再現したデジタル公演「ABBAヴォヤージ」は2022年からロンドン東部のABBAアリーナで行われており、2026年6月までの上演が現時点で決定している。

今回、「ABBAヴォヤージ」はロンドンおよびイギリス全体に及ぼした累計的な社会的・経済的影響が音楽・文化・クリエイティヴ経済コンサルティング企業であるサウンド・ディプロマシーによってまとめられている。

このレポートは2022年5月の開幕から今年5月までに公演が及ぼした影響を網羅したもので、公演によって拡大している教育プログラム、地域プログラム、労働力プログラムに関する分析も含まれたものとなっている。

「ABBAヴォヤージ」はアリーナの持続可能性についても専門家であるア・グリーナー・フューチャーと共同で3年目の運営期間(2024年5月から2025年4月)の包括的な分析も行っている。

来場者は300万人を超えており、そのうち約5分の1の18%が国外からの旅行者となっている。

分析によると、「ABBAヴォヤージ」はロンドンとその周辺地域(ニューハム、ハックニー、タワーハムレッツ、ウォルサム・フォレストの各行政区を含む)だけでなく、イギリス全体に大きな影響を与え、経済的および社会的にプラスの影響を与えているという。

「ABBAヴォヤージの運営と来場者の支出は、地域、都市、そしてイギリス全体の経済に大きく貢献しており、ABBAヴォヤージが引き続きイギリスの経済的豊かさに大きな影響を与えていることを示しています」と報告書には記されている。

「ABBAヴォヤージ」のCEOであるクレイグ・ハーテンスタインは次のように語っている。「ABBAヴォヤージのCEOとして2年目を迎えるにあたり、この報告書が、このコンサートがどれほど大きな変化をもたらしているかを示していることを大変嬉しく思います。ロンドンで15億ポンド以上、イギリス全体で20億ポンド以上の経済効果をもたらしているだけでなく、教育や地域プログラムを通じて社会にも永続的な影響を与えていることが示されています」

「私たちはこの取り組みを継続していく上で大きな責任を感じています。私たちの目標は周辺行政区とのパートナーシップを育み、ロンドンの活気あるクリエイティヴ・コミュニティを支援し、私たちをあたたかく迎え入れてくれた人々や地域にとって、ABBAヴォヤージが引き続きポジティブな存在であり続けることです」

ロンドン市長のサディク・カーンは以下のコメントを寄せている。「ABBAヴォヤージはまさにセンセーションを巻き起こし、音楽コンサートの可能性を再定義し、私たちの経済に多大なる刺激をもたらしています。3年前の開幕以来、世界中から多くの観光客が訪れ、レストランやホテルは満員となり、コンサート来場者には忘れられない夜になりました」

「私たちは誰にとってもより良いロンドンを築き上げていく中で、ロンドンが世界の音楽の中心地である理由を改めて示すことになりました」

報告書によると、「ABBAヴォヤージ」の経済効果は引き続き急速に拡大しており、3年目はイギリス全体への経済効果が6億6,000万ポンド増加して、累計20億6000万ポンドとなっている。

地域への貢献も拡大しており、地元への経済効果は1億2,660万ポンド増えて、累計3億8,870万ポンドとなっている。

「これらの傾向はABBAヴォヤージが画期的なエンタテインメント体験からロンドンとイギリスにとって長期的な文化的、経済的、そして社会的資産へと進化していることを示しています」と報告書には記されている。

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