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ブルーノ・マーズはレディー・ガガとのコラボレーションとなったヒット曲“Die With A Smile”をお蔵入りにしようとしていたが、レディー・ガガが映画『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』に取り組んでいることを知って考えを改めたことが明らかになっている。
“Die With A Smile”はスポティファイにおいて2025年で世界で最も聴かれた楽曲となっており、その再生回数は17億回に達しているが、ブルーノ・マーズのコラボレーターは『ヴァラエティ』誌に対して一時デモ音源の山に追いやられ、完全に破棄される寸前だったと語っている。
ブルーノ・マーズは当初この曲にジェイムス・フォントルロイとダーンスト・“D’マイル”・エミールII世と共に取り組んでいたが、レディー・ガガが2019年公開の映画『ジョーカー』の続編に参加することを知るまではお蔵入りにしようとしていたという。
昨年公開された映画『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』でレディー・ガガはホアキン・フェニックスと共演を果たしている。ブルーノ・マーズの考えでは、“Die With A Smile”が映画ならびにコンパニオン・アルバム『ハーレクイン』にぴったりだと思ったという。
「映画のタイミングに合わせて、潜在意識の奥底からこの曲を引っ張り出すというのが彼の天才性です。レディー・ガガがコラボレーターとして彼の頭に浮かんだのも、まさにこのタイミングでした」とジェイムス・フォントルロイは語っている。
「その後、映画に合う形にはならないと分かった時も、ブルーノ・マーズは既に物事に取り組み始めていました。ブルーノの力は人を駆り立てるんです」とジェイムス・フォントルロイは続けている。
ブルーノ・マーズの陣営はレディー・ガガのアルバム『メイヘム』に取り組んでいたアンドリュー・ワットと連絡を取り、全員をブルーノ・マーズのマリブのスタジオに招待したところ、レディー・ガガはすぐに曲に取り掛かり始めたという。
「彼女が『ピアノでやってみない?』と言ったんだ」とジェイムス・フォントルロイは語っている。「彼女がピアノを弾けることは知っていたけど、実際にミュージシャンのように座ってコードを覚える姿を見たら、ペンと紙をもらってコードを書き出すなんて……前代未聞だったよ。まさにその場で曲を覚えていったんだ」
「それでやってみて、一緒に歌ったんだけどさ。その時には何か特別なものになるということは分かっていたね」
その仕事の速さについてアンドリュー・ワットは「クインシー・ジョーンズとマイケル・ジャクソン」を引き合いに出して語っている。「ブルーノ・マーズはブースに飛び込んで、行ったり来たりしていた。全員でギターを弾いてみた時もあったし、レディー・ガガがピアノでやった時もあった。なんかフリートウッド・マックみたいだったよ」
レディー・ガガはかつて『ロサンゼルス・タイムズ』紙で“Die With A Smile”についてアルバム『メイヘム』の「ミッシング・ピース」だったと語っている。映画『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』と繋がりはあるのかと訊かれたレディー・ガガは次のように答えている。「私はそうは思わない。だって、そういう意図で作ったわけじゃないから。でも、人生におけるあの時期にたまたま、この曲を作ることになった。だから、完全にノーと言うのも難しいの。こういうことってお互いに反映されていくことになるから」
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