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ビョークは60歳の誕生日を迎えたことを受けて、これまでのシングルの収益がアイスランド政府との訴訟に使われてきた経緯について説明している。

2年前、ビョークはロザリアとセガ・ボデガとコラボレーションした“Oral”をリリースしており、その収益は海外資本の商業サーモン養殖事業がアイスランドの生態系に与える影響についてセイジスフィヨルズルの住民が起こした訴訟を支援するために寄付されている。

ビョークは“Oral”のリリース時にこのアイルランド政府を相手取って起こされている訴訟について詳細を説明している。「アイスランド最大の環境保護団体のメンバーと弁護士からなるチームが他のオープン・ペン養殖に関する訴訟に取り組んでいます。みなさんの献身的なボランティア活動には感謝しています」

「産業的なオープン・ペン養殖は環境にとって非常に有害なものです。養殖サーモンは大きな被害を受けており、地球に深刻な害を及ぼしています。これは極めて残酷な食料生産方法です。オープン・ペン養殖との闘いは地球の未来のための闘いの一部なのです」

今回、ビョークはインスタグラムで“Oral”のリリースから2年を迎えたことを受け、現在も続く訴訟で闘う人々を支援するために寄付された4つの具体的な事例について言及している。

「本日はロザリアとの“Oral”がリリースされてから2周年になります。ロザリアの寛大な行為に個人的に感謝したいと思います。あなたは最高です。ありがとう。そして、私たちの活動を支援してくれた皆さん、思い切った想像をはるかに超える数の参加をいただいて、ありがとうございました」

ビョークは次のように続けている。「収入はすべて、アイスランドが養殖産業に完全に依存しないように支援するために使われました。自然を守るための新しい法制度を整備しようとしています」

ビョークは現在取り組まれている「4つの事例」について次のように述べている。「最初の事例は話してきたセイジスフィヨルズルの訴訟で、地元の人々がフィヨルドで養殖の認可手続きを意に反して行うことを阻止するのを支援するものです。二つ目はセイジスフィヨルズルの海洋空間計画に関する、より具体的な訴訟になります。三つ目はタゥルクナフィヨルズルとパトレックスフィヨルズルにあったウェストフィヨルドの養殖場からの逃走者に関するものです。四つ目はサンデイリでの訴訟で、農民の意に反して建設された養殖場を阻止するものです」

ビョークは60歳の誕生日でもある2025年11月21日にアイスランド政府の見解を求めるこの四つ目の新たな訴訟を起こしたと述べている。「この土地所有者は決して諦めるつもりはありませんし、私たちも諦めませんので、今後の展開にご注目ください」

ビョークは次のように続けている。「みなさんのご厚意により、私たちはより多くの訴訟を進めることができ、より大規模な海洋保護と水域保護に貢献し、30 by 30目標(※2030年までに陸地と海の少なくとも30%を保護する)を達成できることを願っています。これらの事例がみなさんにとって何らかの形で模範的な事例となることを願っています」

ビョークは『NME』に対して環境保護を支持し続けること、そして気候変動に挑む若者たちに希望を見出していることについて語っている。「Z世代は急進的で、環境が彼らにとって優先事項であることに安心しています。大賛成です。ニュースを読んでいても、そのほとんどは20年後にはどうでもよくなっているものばかりです。本当に重要なのは私たちが環境にどう対処するかということだけです」

ビョークはロザリアの最新作『ラックス』に収録されている“Berghain”でも新たにコラボレーションを行っている。ビョークはこの曲に参加できたことを「ものすごく光栄に思う」とした上でソーシャル・メディアで次のように述べている。「この女性の成長を見守るのはワクワクします。素晴らしいアルバムを作った彼女に祝辞を。そのコンセプトは強烈なものです」

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