
Photo: Kristen Jan Wong for NME
ケンブリッジ・ディクショナリーは2025年の「今年の言葉」に「パラソーシャル」を選出している。
1956年に社会学者のドナルド・ホートンとリチャード・ウォールによって作られたこの言葉は、元々はテレビ視聴者が出演者に抱く一方的な感情を意味する言葉だった。
近年、この言葉は再び注目を集めており、個人的な繋がりのないアーティストに過度に親近感を感じているポップ・ミュージック・ファンを指す言葉として使われている。
ケンブリッジ・ディクショナリーはテイラー・スウィフトがNFLのスター選手であるトラヴィス・ケルシーとの婚約を発表したことで、一部のファンから感情的な反応を生むことになったことに言及している。
昨年、チャペル・ローンは「一部ファンの気味の悪いおかしな振る舞い」に悩まされているとして、いわゆる「熱狂的ファン」の「略奪的振る舞い」を非難していた。
チャペル・ローンは当時「ストーキング、オンラインでの中傷、放っておいてくれることはなく、公共の場所でも私に向かって叫び声を上げてくる」と自身の悩みについて語っている。「歩道を歩いている見ず知らずの女性に叫んだりしないでしょう。それって、ひやかしとかハラスメントになってしまうわけだから」
チャペル・ローンはその後、ミズーリ州で会ったストーカーが両親の自宅やホテルの部屋に現れた一連の憂慮すべき出来事にも言及している。「もう警備をつけなきゃいけなくなる。本当にくだらないよね」
パラモアのヘイリー・ウィリアムスはこうした声を上げたチャペル・ローンに賛辞を寄せており、インスタグラムで「勇敢だ」と評している。他にもチャーリーXCX、ビリー・アイリッシュ、ケイティ・ペリー、ムナ、マイリー・サイラス、ロード、ボーイジーニアス、サブリナ・カーペンター、ミツキといったアーティストはチャペル・ローンに同情の声を寄せている。
チャペル・ローン以外でもマディソン・ビアーはホテル内での写真撮影のリクエストをやめるよう呼びかけており、チャーリーXCXは『ブラット』に収録されている“Sympathy Is A Knife”を巡るテイラー・スウィフトとの確執についてライヴで「テイラー・スウィフトは死んだ」と叫んだ観客に対して強硬な態度を示している。
ムナも一部のファンによる 「本当に恐ろしい」行動について言及しており、次のように述べている。「サイバーストーキング、ハッキング、他のファンや私たちの愛する人へのいじめ、さらにネット上での影響力と注目のために私たちや私たちの愛する人についてのデマを広めることが何ヶ月も続いており、私たち自身の安全と心の平穏のために今すぐ対処しなければなりません」
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