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ワンオートリックス・ポイント・ネヴァーは来たるニュー・アルバムより“Rodl Glide”の音源が公開されている。

“Rodl Glide”は11月21日にリリースされるニュー・アルバム『トランキライザー』に収録される。

“Rodl Glide”の音源はこちらから。

新作の出発点についてプレス・リリースでは次のように述べられている。「精神安定剤を意味する『トランキライザー』の出発点は偶然の光景だった。歯医者の椅子に横たわり、歯に響く振動を受けながら、ふと見上げた蛍光灯のカバー。灰色のタイル天井に貼られた、青空とヤシの木のプリント――安っぽい人工の楽園。その瞬間、OPNは問いかける。この世界の音とは何か。日常と非日常がかろうじて均衡を保ちながら共存する、この薄っぺらな現実の音とは」

さらに、数年前、インターネット・アーカイブから、巨大なサンプル・ライブラリがインターネットから忽然と消えた事件も創作の引き金となったという。90年代から2000年代にかけての何百枚ものクラシックなサンプルCD――シーケンス、ビート、パッド、バーチャル楽器。『サイレントヒル』から『X-ファイル』まで、数え切れない作品に陰影を与えてきた音源たちが、一瞬にして闇に呑み込まれたという出来事。それは文化の断絶、時代の記憶を繋ぐ回線が無慈悲に断ち切られるような体験だった。幸いにも、失われかけた音の断片は再び救出され、文化的アーカイブとして息を吹き返すことになった。

プレス・リリースは次のように続けられている。「本作は、過去への逃避とは何を意味するのか、そしてその先に何が待っているのかを問いかけ、超現実的でディープなテクスチャーで聴く者を包み込む」

ワンオートリックス・ポイント・ネヴァーことダニエル・ロパティンは新作について次のように述べている。「このアルバムは、かつて商業用オーディオ・キットとして作られた音源群に形を与えた作品だ。陳腐なサウンドの索引を裏返しにしたようなもの。今日の文化の奥底にある狂気と倦怠を最もよく表現できる、プロセス重視の音楽制作へと回帰した作品なんだ」

ワンオートリックス・ポイント・ネヴァーは2026年4月に来日公演を行うことも決定している。

来日公演ではライヴ・ヴィジュアルをフリーカ・テットが担当することも発表されている。

来日公演の詳細は以下の通り。

2026年4月1日(水)Osaka Gorilla Hall
open 18:00 / start 19:00
前売:8,800円(税込 / 別途ドリンク代)

2026年4月2日(木)Zepp DiverCity
open 18:00 / start 19:00
前売:8,800円(税込 / 別途ドリンク代)

更なる公演の詳細は以下のサイトで御確認ください。

https://www.beatink.com/products/detail.php?product_id=15467

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