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ロザリアはキャンセル・カルチャーに対抗するために「許すことのカルチャーがもっと必要とされている」と語っている。

スペイン語の女性アーティストとしては1日で最多の再生回数を記録した最新作『ラックス』をリリースしたロザリアだが、『ガーディアン』紙のインタヴューでアルバムに込めた哲学について語っている。

「アートの美しさというものは題材をテーブルに乗せて疑問を投げかけることだと思う。おそらく答えよりも疑問のほうが多く見つかると思うけれど、創作をするには遊び心が重要よね」

インタヴューはロザリアが『ラックス』をリリースするまでに受けた批判に及び、特に『ル・モンド』紙のインタヴューでアルバムの制作に集中するために携帯電話を触っていなかったためにパレスチナの紛争について「詳しくなく、声を上げられなかった」と発言したことに言及している。

この発言を受けてファッション・デザイナーのミゲル・アドローヴァーは特注のドレスをデザインすることを断り、「パレスチナ支持を表明しないアーティストとは仕事はしない」と語っている。

ロザリアはこれらのコメントに反論しており、変化を求める圧力は「上層部」、つまり具体的な変化をもたらす力を持つ政府関係者に向けられるべきだと述べていた。

この出来事についてロザリアは次のように語っている。「インターネットでも、誰に対してでもキャンセル・カルチャーが行使されるのを見てきた。私としてはずっと不思議な感じがしていた。許すことのカルチャーがもっと必要とされていると思う。考え方が違うからといって、私は友人をキャンセルできない」

「間違いなく言えるのは常に学ぶべきことがたくさんあって、よりよくなろうと思っているということよね。でも同時にロラン・バルトの言っていた『矛盾を恥じることなく受け入れられるアンチ・ヒーロー』みたいなものも好きなの。誰しも矛盾がある。私たちが生きているこの不完全で矛盾に満ちた世界ではそうならずにはいられない。だから、私はできる限り愛情に満ちた場所から音楽を作るという自分の使命に常に意識を向けるようにしている」

アルバム『ラックス』では母国語であるスペイン語に加え、カタルーニャ語、英語、ラテン語、シチリア語、ウクライナ語、アラビア語、ドイツ語、日本語など、13の言語が使われている。

アルバムのストリーミングはこちらから。

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