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ボン・ジョヴィのフロントマンであるジョン・ボン・ジョヴィは2026年に行われるライヴのセットリストについてメタリカを参考にしたいと語っている。
先月、ボン・ジョヴィは来年7月にニューヨークのマディソン・スクウェア・ガーデンで連続公演を行い、その後8月からはUK&アイルランドで大規模公演を行うことを発表している。これらの公演は圧倒的な需要を受けて、当初4公演だったマディソン・スクウェア・ガーデン公演は9公演まで追加されており、当初1公演だったウェンブリー・スタジアム公演も3公演まで追加されている。
ジョン・ボン・ジョヴィは2022年に声帯の手術を行っており、もう一度ツアーに出られるかどうか分からない状態だったが、発表された公演はそれ以来最大のものとなっている。
今回、ジョン・ボン・ジョヴィはイギリスのラジオ局「プラネット・ロック」に出演して、来年行われるライヴのセットリストについて言及している。「自分にコントロールできること、唯一コントロールできることはセットリストだよね。というのも、1日2時間、週4日でリハーサルをやっているんだけど、参考にしているのはメタリカなんだ。ラーズ・ウルリッヒと話をしたんだけどさ。『教えてほしいんだけども、ある晩に“Master of Puppets”をやって、別の晩に“One”をやるとして、それぞれ違う日には演奏されていないことに観客は怒らないの?』と訊いたら、ラーズ・ウルリッヒは『ないよ。組み立てる曲は十分にあるからね』と言ったんだ」
「ラーズ・ウルリッヒが『あなたのカタログも……』と言うから、『そのコンセプトで考えてみるよ』と答えたんだ。まあ、そのままやるつもりはないけど、ヒット曲も作品も十分にあるからね。二つのセットリストを作って、どちらもヒット曲満載にするんだ。だから、連続公演になるライヴをまとめていっているところなんだけど、ものすごく楽しいんだよ」
ボン・ジョヴィはアルバム全曲を演奏するライヴをやったことはないのかと訊かれると、ジョン・ボン・ジョヴィは次のように答えている。「状況によってはあったよ。『ディス・ハウス・イズ・ノット・フォー・セール』はシアターでテレビ番組のためにやったし、『ロスト・ハイウェイ』でもそういうことをやった。だから、何回かはあるけど、多くはない。2020年にもやったけど、それは新型コロナウイルスだったからね。なので、『ワイルド・イン・ザ・ストリーツ』や『ニュージャージー』、『キープ・ザ・フェイス』の全曲をやったことはないんだ」
メタリカは2023年4月から現在まで「M72」と題されたワールド・ツアーを続けており、バンドは現在オーストラリア公演を行っている。今回のツアーは欧米の主要都市では2公演がセットで行われる形となっており、一切曲が被らない公演が2公演行われる形となっている。
先日、ジョン・ボン・ジョヴィは今回発表された公演が最後のライヴになるのではないかという噂に触れている。
エリザベス・デイのポッドキャストに出演したジョン・ボン・ジョヴィは今度のツアーが最後のライヴにならないことを願っていると語っている。
「ずっと粘り強くやってきたし、意志も硬かった。妻も『彼ならやり遂げられるはずだわ』と言っていた。自分としてはとにかく向こう側に辿り着くまでなんとかやってきた。肉体的に難しくてツアーができなかった時はがっかりしたけれど、やりたくないわけではなかった。拍手喝采のためでも、お金のためでも、名声のためでもなかったんだ」
「もうやりきったけれど、最後に一度だけでもあの喜びと反響を感じたかったんだ。今回のライヴはフェアウェル・ツアーとか、そういうものじゃないけど、そうだとしても今回の公演は喜びに満ちたものになるはずだよ。だって、感謝の気持ち、謙虚な気持ち、もう一度やれる機会というのは心からのものだからね」
ツアーの発表時にジョン・ボン・ジョヴィは公式声明で次のように語っている。「今回の発表には大きな喜びがあります。それはまた皆さんと一緒に数多の夜を分かち合えるという喜びです。健康を取り戻すための時間をくれたファンの皆さんとバンドに感謝しています。準備は万端です、とても楽しみにしています」
ボン・ジョヴィは『フォーエヴァー(レジェンダリー・エディション)』が10月24日にリリースされている。
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