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ギタリストのデイヴ・ナヴァロはジョン・フルシアンテに代わってレッド・ホット・チリ・ペッパーズに加入した時に寄せられた批判について振り返っている。

ジョン・フルシアンテはレッド・ホット・チリ・ペッパーズを1992年に脱退しており、ジェーンズ・アディクションを解散していたデイヴ・ナヴァロは1993年にバンドに加入している。デイヴ・ナヴァロはレッド・ホット・チリ・ペッパーズと共に『ワン・ホット・ミニット』のみをレコーディングしており、1991年発表の前作『ブラッド・シュガー・セックス・マジック』のような成功を収めることはできなかった。

1998年4月、レッド・ホット・チリ・ペッパーズはデイヴ・ナヴァロの脱退を発表して、同月にジョン・フルシアンテの復帰を発表している。2009年に再びレッド・ホット・チリ・ペッパーズを脱退したジョン・フルシアンテはその後バンドに復帰するまでに10年以上の歳月を要することとなった。ジョン・フルシアンテの復帰時には『カリフォルニケイション』、『バイ・ザ・ウェイ』、『ステイディアム・アーケイディアム』といったアルバムがリリースされており、デイヴ・ナヴァロは『ギター・ワールド』誌で自分が場違いな存在だったことを認めている。

「ジョン・フルシアンテがレッド・ホット・チリ・ペッパーズにもたらした魔法はどんなものでも自分のスタイルにはないものだった」とデイヴ・ナヴァロは語り、自身のことを「ファンク・バンドにいるゴス・キッズ」と評している。

デイヴ・ナヴァロは次のように続けている。「もしもうまくいかなかった原因を絞り込むとしたら、それは……どれだけ努力して、どれだけうまくいきたいと願ったとしても、同じ音楽的背景を持っていないことがすぐに明らかになったんだ」

デイヴ・ナヴァロは「熱狂的なファン」から寄せられた反応について次のように語っている。「ファンからはたくさんの批判があった。それは自分がジョン・フルシアンテの役割を背負ったからだよね」

「それが自分に向けられているのはずっと不思議な感じだった。自分としては『ここにいるのが気に入らないと言うのなら、それは彼らのせいだよ。無理やりここにいるわけじゃない。彼らに頼まれたんだ。自分が言ったのは『分かった』ということだけだった』と思っていたんだ」

デイヴ・ナヴァロは『ワン・ホット・ミニット』が受けた冷ややかな反応はバンド全員に影響を与えたが、アルバムの方向性に対する疑問符の「責任を背負わされた」と述べている。しかし、それでもデイヴ・ナヴァロは『ワン・ホット・ミニット』を自分が参加した中で「最も成功したアルバム」と表現し、個人的には勝利だったが、バンドの他のメンバーにとっては失敗だったと振り返っている。

デイヴ・ナヴァロとジョン・フルシアンテは2020年にアンドリュー・バークルの追悼コンサートで共演を果たして、ジェーンズ・アディクションの“Mountain Song”を演奏している。翌年、ミュージケアーズ・プログラムの一環として音楽業界におけるメンタル・ヘルスの問題に関する認知向上と資金集めを目的としたチャリティ・コンサート「アバヴ・グラウンド」でデイヴ・ナヴァロはアンソニー・キーディスと共演して、ルー・リードの“Walk On The Wild Side”をカヴァーしている。デイヴ・ナヴァロがレッド・ホット・チリ・ペッパーズを脱退して以降、二人が共演したのはこの時が初めてとなっていた。

ジェーンズ・アディクションについてはデイヴ・ナヴァロは先日バンドが一緒にやる「可能性はない」と語っている。昨年、ペリー・ファレル、デイヴ・ナヴァロ、スティーヴン・パーキンス、エリック・エイヴァリーというオリジナル・ラインナップで再結成して、2010年以来となるライヴを行い、オリジナル・ラインナップでは34年ぶりとなる新曲をリリースしたが、ボストン公演でペリー・ファレルがデイヴ・ナヴァロにつかみかかったことで、再結成は幕を閉じることとなっている。

当時、ツアーの残りの日程はすべてキャンセルされて、すぐさま活動休止となることが発表されたが、デイヴ・ナヴァロは先日次のように語っている。「ステージ上で口論になったんだ。一生懸命働いて、バンドに身を捧げて、曲を書き、スタジオで過ごした時間も、家を行き来しながら北米やヨーロッパを回ったことも、病気を克服しようとしたことも、すべてが突然止まることとなり、バンドの生命は断たれることになったんだ」

「バンドがもう一度一緒にやる可能性はないだろうね。敵意をぶつけるわけでもなく、名前を挙げるわけでもなく、指を向けるわけでもなく、理由を並べ立てるわけでもなく、言っておかなければならないのは、あれは最低のライヴだったということだよ」

デイヴ・ナヴァロ、スティーヴン・パーキンス、エリック・エイヴァリーの3人はツアー中止の余波についてペリー・ファレルを提訴しており、ペリー・ファレルも反訴して、「あらゆる申し立て」を否定している。

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