Photo: Aidan Zamiri

ワンオートリックス・ポイント・ネヴァーは来たるニュー・アルバムより新曲“Cherry Blue”がミュージック・ビデオと共に公開されている。

新曲“Cherry Blue”は11月17日にデジタル/ストリーミングでリリースされるニュー・アルバム『トランキライザー』に収録される。アルバムのCDとLPは11月21日に発売される。

“Cherry Blue”のミュージック・ビデオはこちらから。

“Cherry Blue”のミュージック・ビデオはフランスの現代美術家であるポル・タビュが監督を務めており、カリブのスピリチュアルな伝統とヨーロッパ美術史を融合させた作風で知られている。

新作の出発点についてプレス・リリースでは次のように述べられている。「精神安定剤を意味する『トランキライザー』の出発点は偶然の光景だった。歯医者の椅子に横たわり、歯に響く振動を受けながら、ふと見上げた蛍光灯のカバー。灰色のタイル天井に貼られた、青空とヤシの木のプリント――安っぽい人工の楽園。その瞬間、OPNは問いかける。この世界の音とは何か。日常と非日常がかろうじて均衡を保ちながら共存する、この薄っぺらな現実の音とは」

さらに、数年前、インターネット・アーカイブから、巨大なサンプル・ライブラリがインターネットから忽然と消えた事件も創作の引き金となったという。90年代から2000年代にかけての何百枚ものクラシックなサンプルCD――シーケンス、ビート、パッド、バーチャル楽器。『サイレントヒル』から『X-ファイル』まで、数え切れない作品に陰影を与えてきた音源たちが、一瞬にして闇に呑み込まれたという出来事。それは文化の断絶、時代の記憶を繋ぐ回線が無慈悲に断ち切られるような体験だった。幸いにも、失われかけた音の断片は再び救出され、文化的アーカイブとして息を吹き返すことになった。

プレス・リリースは次のように続けられている。「本作は、過去への逃避とは何を意味するのか、そしてその先に何が待っているのかを問いかけ、超現実的でディープなテクスチャーで聴く者を包み込む」

ワンオートリックス・ポイント・ネヴァーことダニエル・ロパティンは新作について次のように述べている。「このアルバムは、かつて商業用オーディオ・キットとして作られた音源群に形を与えた作品だ。陳腐なサウンドの索引を裏返しにしたようなもの。今日の文化の奥底にある狂気と倦怠を最もよく表現できる、プロセス重視の音楽制作へと回帰した作品なんだ」

アートワークは、インディアナ州を拠点とするアーティスト、アブナー・ハーシュバーガーによって描かれた絵画で、アブナーが育ったノースダコタの平原を抽象的かつ有機的に再構築している。

新作の国内盤CDにはボーナストラック“For Residue (Extended)”が追加収録され、解説書が封入される。LPは通常盤 (ブラック・ヴァイナル) に加え、限定盤 (クリア・ヴァイナル) も発売され、限定盤LPは数量限定の日本語帯付き仕様 (解説書付)でも発売される。さらに国内盤CDと日本語帯付き仕様盤LPは、Tシャツ付きセットも発売が決定している。

リリースの概要は以下の通り。

label : BEAT RECORDS / Warp Records
artist : Oneohtrix Point Never
title : Tranquilizer
release:2025.11.21
商品ページ: https://www.beatink.com/products/detail.php?product_id=15439
TRACKLISTING:
01. For Residue
02. Bumpy
03. Lifeworld
04. Measuring Ruins
05. Modern Lust
06. Fear of Symmetry
07. Vestigel
08. Cherry Blue
09. Bell Scanner
10. D.I.S.
11. Tranquilizer
12. Storm Show
13. Petro
14. Rodl Glide
15. Waterfalls
16. For Residue (Extended) *Bonus Track

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