
Photo: Jill Furmanovsky
オアシスのフォトグラファーとして知られるジル・ファーマノフスキーは新たなオアシスの写真集『トライング・トゥ・ファインド・ア・ウェイ・アウト・オブ・ノーウェア』を刊行することを発表している。
このプロジェクトはオアシスとの15年近いパートナーシップで撮影された500点以上の写真を時系列で紹介するものになるという。ジル・ファーマノフスキーは1994年後半にケンブリッジ・コーン・エクスチェンジで行われた初期のライヴでオアシスと出会い、その数ヶ月後にデビュー・アルバム『ディフィニトリー・メイビー』がリリースされている。
写真集『トライング・トゥ・ファインド・ア・ウェイ・アウト・オブ・ノーウェア』は未発表写真のほか、ノエル・ギャラガーによる解説も掲載される。序文でノエル・ギャラガーはジル・ファーマノフスキーの「率直」で「多彩」な写真に賛辞を寄せている。「ジル・ファーマノフスキーの写真には独自のクオリティーがある。何かを語りかけてくるんだ。俺たちは90年代にバンドにいる若者で、ドラッグが溢れていた。クレイジーなこともあった。でも、彼女がそんなことで気分を害したのを一度も見たことがないんだ」
ノエル・ギャラガーはジル・ファーマノフスキーのスタジオで2年前に彼女と会ったとのことで、「撮影について話し合ったことが有益だった」と述べている。ノエル・ギャラガーはジル・ファーマノフスキーがアビイ・ロード・ミュージック・フォトグラフィーのアイコン賞を受賞した時にはサプライズで授賞式に出席している。
「オアシスほどビッグなアーティストで、その足跡を辿ることができるようなバンドは今はほとんどいない」とジル・ファーマノフスキーは『NME』に語っている。「今は別のゾーンにいるんでしょうね。何かの休止時期みたいなものかもしれない。ロックンロールの時代の終わりで、だからといって才能やクリエイティヴィティがなくなったわけではない。今も印象派の画家はいるけれど、印象派の時代ではないというようなものね」
ノエル・ギャラガーは書籍の中でオアシス初のスタジアム公演となった1996年のメイン・ロード公演で「バンドと観客の間にある繋がりという物語」をジル・ファーマノフスキーは捉えてくれたと述べている。「あれはあの時代を象徴するものだ。あの写真はスタジアムの全員が俺たちと心を共にしていることを物語っている。なにか違うものがあるんだ。本能的で、魔法のような、言うなればあれはマジックだと思う」
1994年にオアシスと出会う前、ジル・ファーマノフスキーは1995年に刊行する最初の写真集『ザ・モーメント』のために撮影する新たなバンドを探していた。「あれはまるでキャリアの自叙伝のようなものだった。ザ・ビートルズで始まり、最も注目されている新しいバンドで締めくくりたかった」
その時に既にツアーを共にしていた『レコード・ミラー』誌のダニエラ・ソーヴからオアシスを推薦されたという。
ジル・ファーマノフスキーはオアシスの歴史における自身のチャプターを「この美しいコーヒーテーブル・ブック」で締めくくるつもりだと語っている。彼女は若いフォトグラファーや映像作家の「素晴らしい作品」に賛辞を寄せながら、「炎は他の人々の手によって燃え続けていく」と語っている。
ジル・ファーマノフスキーによる新たな写真集はこちらから。
オアシスについては「ザ・ギターリスト」と協力してギターの弦を使ったアクセサリーを販売して、ティーンエイジ・キャンサー・トラストへの資金を募ることを発表している。
2009年以来となるライヴのために再結成したオアシスはソーシャル・メディアでこのニュースを発表している。アクセサリーはオアシスの再結成公演で使われたノエル・ギャラガーとゲム・アーチャーの弦で製作されている。
「オアシスはティーンエイジ・キャンサー・トラストのためにザ・ギターリストと協力して、オアシスの2025年のライヴで使われた一品を入手できる機会を提供します」
アクセサリーの価格帯は120ポンド(約24000円)から275ポンド(約55000円)となっていて、ギターの弦を使ったイヤリングが一番安価となっている。最も高いのは弦を使ったスターリング・シルバー・リングとなっている。
ザ・ギターリストは使用済みのギター弦とピックを使って、オーダーメイドのブレスレット、リング、ネックレス、イヤリングを製作している。収益の100%がアーティストが選んだ慈善団体に寄付される形となり、これまでにコールドプレイ、ブリング・ミー・ザ・ホライズン、サム・フェンダー、アイアン・メイデン、バステッドとコラボレーションを行っている。
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