Photo: Nirvana/Universal Music

ニルヴァーナは『ネヴァーマインド』のジャケットを巡る児童ポルノ流布の裁判が判事によって棄却されており、「児童ポルノではない」という判決が下されている。

米『ビルボード』誌によれば、判事のフェルナンド・M・オルギンは現地時間9月30日に発表した判決で次のように述べている。「ポーズ、焦点、設定、そして全体的な文脈のいずれを見ても、アルバム・カヴァーに性的に露骨な行為を含むことを示唆するものはない。この写真、裸の子供が入浴している家族写真に極めて類似する写真は児童ポルノと認定する材料としては明らかに不十分である」

判事のフェルナンド・M・オルギンが裁判を棄却するのは初めてではなく、2022年にも時効違反を理由に棄却している。しかし、この判決は2023年に控訴裁判所によって覆され、訴訟は再び争われることになっていた。

判事のフェルナンド・M・オルギンは棄却の更なる説明として次のように述べている。「ヌード表現はその視覚的描写が猥褻または性的に挑発的であるとみなされるような他の状況と結びついていなければならない」

判事は原告のスペンサー・エルデンがグッズにサインをしたり、自らを「ニルヴァーナ・ベイビー」と呼んだりすることで、この画像から利益を得てきたことも指摘している。

「原告は長年にわたってアルバム・カヴァーに起用されたことを喜んで受け入れ、金銭的な利益を得てきた」とフェルナンド・M・オルギンは述べている。「原告の長年にわたるアルバムに関する行動は、アルバム・カヴァーが児童ポルノに該当し、その結果、深刻な損害を被ったという原告の主張とは整合性が取れません」

生後4ヶ月の時にニルヴァーナの『ネヴァーマインド』のジャケット写真を撮影されたスペンサー・エルデンはそのことで「今も続いている精神面・感情面での多大な被害」を受けたとして金銭的な損害賠償を求めていた。

この訴訟はようやく終結したように見えるが、米『ビルボード』誌はスペンサー・エルデンの弁護士が判決に対して再控訴できることも報じている。

ニルヴァーナについては1990年に行ったライヴの未発表映像がオークションに出品されている。

このライヴ映像は1990年2月17日にメキシコのティフアナにあるイグアナズでニルヴァーナがライヴを行った時に撮影されたものとなっている。

これまで公開されてこなかったこのライヴ映像はボーナムズのオークションに出品されており、10万ドル(約1470万円)から15万ドル(約2200万円)で落札されると見られている。

ライヴ映像は合計で45分強に及ぶもので、ニルヴァーナはデビュー・アルバム『ブリーチ』を引っさげてライヴを行っている。ライヴ会場で使用された2台のカメラから撮影されたライヴ映像が、ソニーのビデオ8のオリジナル・マスターテープ2本に収録されている。

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