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プロデューサーのアンドリュー・ワットはオジー・オズボーンとの思い出について語り、亡くなる前日に話をした時はすべてが「いつも通り」だったと語っている。
アンドリュー・ワットは米『ローリング・ストーン』誌でオジー・オズボーンとの長年の友人関係について語り、十何時間前に話したばかりだったので訃報は衝撃だったと語っている。
「すべてがいつも通りだった。次の日にニュースが届いたから大きな衝撃だったよ」とアンドリュー・ワットは語り、家族を失ったようだったと語っている。「オジー・オズボーンは自分では見ていないような形で私のことを見てくれていた。彼を愛した人々、幸運にも彼に愛された人々と話をしてみると、それはいつものことだったらしい」
アンドリュー・ワットは2020年発表の『オーディナリー・マン』、2022年発表の『ペイシェント・ナンバー9』でオジー・オズボーンと仕事をしている。
「彼は人のいいところも悪いところも、人を見抜くことができた。それは魔女のようだった。起きる前からこれから起こることを知っていたこともよくあった。すごい感覚の持ち主だったんだよ」とアンドリュー・ワットは続けている。「一緒にアルバムを作った時は前の怪我から治っている最中だった。音楽を作っていて初めて、音楽とはただ曲を作る以上のものだと気づかされたんだ」
「それは具合が悪かった彼に目的を与えることとなり、いい気分で、笑い、歌い、ダンスして、癒やしを与えることになった。あの2枚のアルバムは信じられないよ。こうやって今日話をしているのもあのアルバムのおかげだからね」
アンドリュー・ワットはオジー・オズボーンが「本格的なアルバム・プロデューサー」として最初に認めてくれた人物の一人であり、アルバムに誘ってもらったことで「すべてが変わった」と語っている。
「自信をくれて、ロック・ミュージックをミックスして、最後までやり遂げる方法について多くのことを教えてくれた」とアンドリュー・ワットは続け、「今まで出会った中で最も頭のいい人の一人」と評している。
オジー・オズボーンは7月22日に亡くなっている。享年76歳だった。オジー・オズボーンは7月5日に地元バーミンガムで最後のライヴ「バック・トゥ・ザ・ビギニング」も行っている。
オジー・オズボーンのプライベートの葬儀はバーミンガムシャーにある自宅敷地内で行われ、エルトン・ジョンやメタリカのメンバーが参列する中で埋葬されている。葬儀の前には葬列が最後のライヴが行われたヴィラ・パークを出発して、バーミンガムの中心部を巡る形となっており、数千人が参列している。
アンドリュー・ワットは最後のライヴについて米『ローリング・ストーン』誌に次のように語っている。「あのライヴでの体験は信じられないものだった……ライヴを観に行って、バーミンガムを訪れることができたのも素晴らしかった。着くと、大きな写真撮影が行われて、全員が揃っていたんだ」
「最高に楽しかったよ。ヘヴィ・メタルのサマー・キャンプのようだった。それが最高の言い方なんじゃないかな」とアンドリュー・ワットは続けている。「その後も一緒にいて、シャロン・オズボーン、息子のジャック、娘のケリーと過ごすことになったんだ。ライヴ前日のことも覚えていて、シャロン・オズボーンとカレーを食べに行ったんだ。バーミンガムではよく食べるんだけどさ。ホテルのオジー・オズボーンには持って帰ったんだ」
「長くオジー・オズボーンと一緒にいることができて、話をすることができた。ライヴ前日も彼の部屋で何時間か一緒にいたんだ。話すのもつらいんだけどさ」
オジー・オズボーンは最後の6年間を追った新たなドキュメンタリーが10月7日よりアメリカのパラマウント+で配信されることが決定している。
2時間の長編ドキュメンタリーである『オジー・オズボーン:ノー・エスケープ・フロム・ナウ』はタニア・アレクサンダーが監督を務めており、「最後のステージに戻るために闘う6年間の闘病生活」を追ったものとなっている。
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