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ニーキャップのモ・カラはテロ容疑を巡る裁判が法務的な問題から棄却されることとなっている。

ニーキャップは現地時間9月26日に三度目となる形で出廷している。水道管破裂のため、場所はウェストミンスター地方裁判所からウーリッジ刑事法院へと変更されたが、ニーキャップは「魔女狩りは続いている」という言葉と共にファンに法廷の外に集まるように呼びかけていた。

今年5月、モ・カラことリーアム・オ・オハニは昨年11月のロンドン公演でヒズボラの旗を掲げたことでテロ犯罪で起訴されている。イギリスではこれらの組織への支持を示すことは犯罪となっている。

起訴されたことを受けてニーキャップは「18ヶ月に及ぶ大量虐殺の映像はイギリスの警察のテロ対策課にとっては捜査対象外か」と書かれた画像をX/ツイッターで投稿して、「こんな事実もある」とキャプションに添えていた。

起訴を受けてニーキャップは罪状を「否定」しており、「自分たちを猛烈に弁護していく」と述べている。「これは政治的な取り締まりだ。これは関心をそらすためのカーニバルだ。自分たちが論点などではない。大量虐殺が問題なんだ」

モ・カラは旗を手に取った時はそれが何の旗か分からなかったと主張しており、発言は自身のキャラクターとしての冗談だったと述べている。

ニーキャップはハマスやヒズボラを支持しているという説に対して否定しており、個人に対する暴力を煽動しているわけでもないと述べ、映像は「意図的に文脈から切り離された」ものだとしている。

今回、裁判は法務的な問題から棄却されている。ポール・ゴールドスプリング首席判事はウーリッジ刑事法院でリーアム・オ・オハニに対する起訴は「違法」であり、「無効」だとしている。

これを受けてニーキャップのマネージャーであるダニエル・ランバートはX/ツイッターで次のように述べている。「勝訴です。リーアム・オ・オハニは自由の身です。闘って勝つと言っていましたが、やってのけました(二度も)」

「ニーキャップはどの国でも、これまで一度も起訴も有罪判決も受けていません。政治的な取り締まりは失敗に終わりました。ニーキャップは歴史の正しい側にいます。イギリスはそうではありません。パレスチナに自由を」

ニーキャップはアメリカ・ツアーがキャンセルとなったことを受けて、生配信でパフォーマンスを行うことが決定している。

ニーキャップは東部時間10月10日21時(日本時間10月11日午前10時)より「アイルランドのシークレットな場所」から行うライヴを配信することを発表している。このライヴはニューヨークのブルックリンにあるキングス・シアターで上映されることも決定している。視聴価格は15ドルとなっている。

ニーキャップは次のように述べている。「アメリカのフェニアン、世界中のフェニアンへ。10月10日にアイルランドからダイレクトで生配信をやるよ。イギリスの魔女狩りによって全米の数万人のファンの前で演奏できなくなったことを許すわけにはいかない。だから、アイルランドのシークレットな場所から特別なライブをお届けすることにしたんだ」

「10月10日はライヴ以上のものになるから参加してくれ。これは反抗と連帯のために共に立ち上がる瞬間なんだ。東部時間10月10日21時から配信するよ。ブルックリンのキングス・シアターでも上映される。全部生配信で、私たちを黙らせようとする者たちによる検閲は一切ないんだ」

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