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フリッパーのシンガー&ベーシストであるブルース・“ルース”・コールダーウッドが亡くなった。享年66歳だった。
訃報はフリッパーのフェイスブック・ページで発表されている。「長きにわたる闘病生活の末、フリッパーのブルース・“ルース”・コールダーウッドは今週、心臓発作のため66歳で亡くなりました」
ブルース・“ルース”・コールダーウッドは1979年の結成後まもなくフリッパーに加入して、当時の西海岸アンダーグラウンド・パンク・シーンを代表するバンドの一つとなっている。
フリッパーはメインストリームの成功を収めることなくカルト的な人気を獲得しており、ニルヴァーナ、ジェーンズ・アディクション、ザ・メコンズが大きな影響を受けた存在として挙げ、カート・コバーンは1992年に『サタデー・ナイト・ライヴ』に出演した時と“Come As You Are”のミュージック・ビデオでフリッパーのTシャツを着ていたことで知られている。
アメリカのパンクがハイテンポでハードコアな方向に傾きつつあった当時、フリッパーは長尺のヘヴィでスラッジな楽曲で際立った存在となっていた。1982年に発表されたデビュー・アルバム『アルバム – ジェネリック・フリッパー』はブルース・“ルース”・コールダーウッドのディストーションされたベースラインとテッド・ファルコーニのノイジーなギターを堪能できる代表作となっている。
ブルース・“ルース”・コールダーウッドはウィル・シャッターと共にリード・ヴォーカルを担当しており、彼の皮肉っぽく冷笑的なスタイルはウィル・シャッターの無表情な歌い方とは対照的なものとなっていた。
フリッパーは1984年にセカンド・アルバム『ゴーン・フィッシン』をリリースしたが、ウィル・シャッターは1987年にヘロインのオーヴァードーズで亡くなっている。1990年に再結成したフリッパーは1993年にサード・アルバム『アメリカン・グラフィッシー』をリリースしている。
ブルース・“ルース”・コールダーウッドは1994年に脊髄を負傷したが、2005年のバンドの再結成にも参加している。2006年にはニルヴァーナのクリス・ノヴォゼリックがベースでバンドに加入している。
ブルース・“ルース”・コールダーウッドは2009年に発表された最後のアルバム『ラヴ』にも参加しているが、背中の怪我の再発により2010年代はライヴ活動から引退している。ブルース・“ルース”・コールダーウッドに代わって、バンドにはザ・ジーザス・リザードのデヴィッド・ヨウが参加している。
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