Photo: Derek Bremner for NME

ブリング・ミー・ザ・ホライズンのオリ・サイクスは『ポスト・ヒューマン:ネックス・ジェン』期のアーカイヴを空にするために12曲をリリースする可能性を示唆している。

昨年、オリ・サイクスは『ポスト・ヒューマン:ネックス・ジェン』のセッションにおいて未発表音源があり、アルバムの『ディレクターズ・カット』版をリリースしたいと語っており、新曲への期待が高まることとなっていた。

今回、レディング&リーズ・フェスティバルのバックステージで『NME』の取材に応じたオリ・サイクスは『ポスト・ヒューマン:ネックス・ジェン』のセッションから12曲をリリースできるかもしれないと語っている。

父親になったことで音楽制作へのアプローチに影響があったかと聞かれると、オリ・サイクスは「まだ判断するには少し早すぎる」としながらも、「プレッシャーがなくなったという新たな感覚」を感じていると語っている。

「出産が迫っていたから、我慢できなかくてね。今年中に新曲をリリースしたかったんだ。『ポスト・ヒューマン:ネックス・ジェン』のアーカイヴにはみんなに聴いてもらいたい曲がたくさんある。だから、文字通り、レーベルとマネージメントに電話して、『もうすぐ出せる。12曲あるんだ。どれもバンガーだ。ロック・アム・リングの前にファースト・シングルを出して、レディング&リーズの前にセカンド・シングルを出そう』なんて言っていたんだよ」

オリ・サイクスは7月に双子を出産した妻アリシックのそばにいることに重点が移ったため、新曲のリリースには予想よりも少し時間がかかるかもしれないと続けている。

「だから、音源は出るんだけど、それがすべてではないからね」とオリ・サイクスは語っている。「もう一枚アルバムを出す必要はないって気づいたんだ。1枚出したところだからね。ほとんどのバンドは2年間くらい実質的なブレイクを取るだろうしね」

「だから、必要はないんだけど、やりたいし、楽しみたいんだ。実現しなかったら、実現しなかったというまでだね」

オリ・サイクスはファンに新しい音楽を届ける義務があると感じている一方で、「今の僕の人生には他にも大切なことがあるから、それを優先しないといけない」と気づき始めたと語っている。

「最終的にはそれが制作のプロセスに役立ち、本当に良い音楽を作るのに役立つわけだからね。やっとそう思うようになれたんだ。バンドは順調にいっているし、よくやっている。これ以上頑張る必要はない。それが作品作りにも役立つはずだ」

12月に示唆していた「ディレクターズ・カット」のような形になるのかと訊かれると、オリ・サイクスは次のように答えている。「そうだね。新鮮なサウンドを求めていて、作っているんだけど、『これは最高だけど、今じゃない。もっと磨きをかけて作り上げないといけない』という感じなんだよ。すごくいい曲がいくつかあるんだけど、『ポスト・ヒューマン:ネックス・ジェン』じゃなかったんだ。別のもので、それがどうなるかはまだまだ分からないよ」

「今は曲を書けないってことは確かだね。1年くらい離れて、頭を落ち着かせて、『テーマは何だろう? 世界観は? サウンドは?』って考えないといけない。けれど、実施的な駆け引きということでいくと、そうはならないと思う。曲をすごく気に入っているんだよ。そういうものだと受け入れるほうがいい感じがするんだよね」

ブリング・ミー・ザ・ホライズンは過去の楽曲をローファイに作り直したアルバム『Lo-files(ローファイルズ)』を7月にリリースしている。

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