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マイ・ケミカル・ロマンスはスマッシング・パンプキンズのビリー・コーガンと共演して、“Bullet with Butterfly Wings”を演奏している。
マイ・ケミカル・ロマンスは2006年発表のアルバム『ザ・ブラック・パレード』の20周年を記念して「ロング・リヴ・ザ・ブラック・パレード」と題したツアーを行っており、これまでも“Bullet with Butterfly Wings”を演奏してきた。
スマッシング・パンプキンズのビリー・コーガンはTikTokで拡散されているミームを投稿しながら、ファンの間では息子だと冗談にされているジェラルド・ウェイとビリー・コーガンの類似性について言及していた。
今回、マイ・ケミカル・ロマンスとビリー・コーガンは現地時間8月29日にシカゴで行われた共演している。ジェラルド・ウェイは『メロンコリーそして終りのない悲しみ』のツアーから大きな影響を受けたとして、観客に「あれを観て、『これをやりたい。マジですごい』と思ったんだ」と語っている。
ジェラルド・ウェイはスマッシング・パンプキンズの音楽がその後の人生でも寄り添ってくれたと続けている。「パンデミックの時もすごく悲しかったけど、深夜に一人でいたら、ある映像に出会ったんだ。少年が自分の部屋で“Bullet With Butterfly Wings”を演奏するもので、それを観て、キリストの刃が胸に突き刺さるのを感じた。人生であんな思いをしたことはなかった」
「この曲は自分にとって究極のロックの反抗なんだ。純粋な反抗心で宇宙に痕跡を焼き付けたみたいな曲だ。これまででも最高のロックンロール・ソングだと思う」
観客が撮影した映像はこちらから。
ビリー・コーガンはインスタグラムで次のように述べている。「本当に楽しかった。ボーイズによる素晴らしいライヴだった。多くのシカゴの観客を前にやってのけたんだ」
スマッシング・パンプキンズとマイ・ケミカル・ロマンスの関係性はマイ・ケミカル・ロマンスの結成前まで遡るもので、ベーシストのマイキー・ウェイは1996年に『メロンコリーそして終りのない悲しみ』のツアーを観たことがバンドを結成するインスピレーションになったと語っている。
「あの夜を境に、ほとんどすべてのことについて少し考え方が変わり始めたんだ。『ああ、彼らがやっているようなことをするより他に人生でやりたいことは何もないんじゃないか』って思ったんだ」とマイキー・ウェイは語っている。
「会場のエネルギーを覚えているよ。あまりにも圧倒されて、翌日か、その次の日にマディソン・スクウェア・ガーデンで公演があったから『もう一度観ないと』ということになったんだ」とマイキー・ウェイは語っており、2公演目には兄のジェラルド・ウェイを連れて行ったという。
「マディソン・スクウェア・ガーデンを観て、兄も同じような衝撃を受けたと思う」とマイキー・ウェイは続けている。「彼に近づいて『これが自分のやりたいことだ。これをやるんだ。この会場でやってやるんだ』と言ったら、彼も完全に同意して、『お前の言う通りだ』って言っていたよ」
ジェラルド・ウェイもビリー・コーガンからアドバイスをもらってきたことを公言しており、ポッドキャスト『ターニング・ポイント』で次のように語っている。「彼は知的なんだ。長年にわたって、一緒になった度にいろんなことを伝えてくれた」
「彼にはよくしてもらった」とジェラルド・ウェイは続けている。「ロサンゼルスに引っ越してきた時、ヘヴィなサウンドを求めていたんだけど、一緒にヴィンテージ機材のところに行って、アンプを試したりしてくれた。いろいろ一緒に試してくれてね。アドバイスももらったんだけど、まだ耳を傾ける準備ができていなかったものもあれば、自分で見つけ出さなければならなかったものもあった」
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