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マストドンの元ギタリストであるブレント・ハインズは亡くなった事故当時の状況が明らかになっている。
ブレント・ハインズは現地時間8月20日深夜にハーレー・ダビッドソンに乗っていたが、アトランタ市街から約2マイルの距離にあるメモリアル・ドライヴSEとブールヴァードSEの交差点で左に曲がってきたBMWのSUVに衝突されて亡くなっている。
23時35分頃に通報を受けた警察官によってブレント・ハインズは意識不明の状態で発見され、医師によって亡くなったことが宣告されている。
アトランタ警察がオンラインにアップした報告書によれば、ブレント・ハインズに衝突した運転手は現場に留まっていたとのことで、捜査官の話に応じている。運転手の女性は警察に対してバイクに乗っていたブレント・ハインズに衝突した際、方向転換して直進した際に「信号は青だったと確信していた」と証言している。
しかし、警察官に話をした目撃者の一人は事故当時、信号を見たら赤だったと証言している。この目撃者と二人目の目撃者は共に衝突時にブレント・ハインズが「猛スピードで運転していた」と述べている。
911に通報した「2台後ろ」の目撃者は衝突直後にブレント・ハインズが「空中に舞い上がり」、数回回転したのを見たと証言している。その後、彼は倒れて、左足が右足の上に折れ曲がっていたという。
報告書を書いた警察官は次のように述べている。「事故現場に到着した時、ブレント・ハインズには呼吸があり、頭部、腕、胴体に目に見える怪我をしていました。彼はグレイディ記念病院に搬送されましたが、負傷により亡くなりました」
訃報を受けて、マストドンはインスタグラムで次のように追悼の意を表している。「私たちは計り知れない悲しみの中にあります……昨夜、ブレント・ハインズが悲劇的な事故のために亡くなりました」
「胸を痛めていますし、ショックを受けています。多くの成功や節目、多くの人の心に触れた音楽の制作を分かち合ってきたクリエイティヴな人物を失ったことを受け止めようとしています。ブレント・ハインズの家族、友人、ファンにお悔やみを申し上げます。この困難な時期は全員のプライバシーに御配慮いただければと思います」
今年3月、ブレント・ハインズとマストドンは25年の在籍期間を経て、袂を分かつことになっていた。当時、バンドは次のように述べていた。「私たちが共有してきた音楽と歩みは深く誇りに思うもので、感謝しています。今後の歩みにおける彼の成功と幸せを何よりも願っています」
ウイリアム・ブレント・ハインズはアラバマ州ヘレナで1974年1月16日に生まれ、音楽のキャリアに進むために若い時にアトランタに移住している。ブレント・ハインズは後にマストドンのベーシストになるトロイ・サンダースと出会っている。フォー・アワー・フォガーというバンドで短期間活動した後、ドラマーのブラン・デイラー、ギタリストのビル・ケリハー、シンガーのエリック・セイナーと共にバンドを結成している。
翌年、エリック・セイナーが脱退すると、残りのメンバーがリード・シンガーのパートを分け合うようになり、2004年発表の『レヴァイアサン』、2006年発表の『ブラッド・マウンテン』といった作品を含む8枚のアルバムを制作している。
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