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ザ・フーのギタリストであるピート・タウンゼントはロジャー・ダルトリーとの仕事について語り、「コミュニケーションがうまくいくという感じではない」として、「パフォーマーとして求められるものが違う」と語っている。

ピート・タウンゼントとロジャー・ダルトリーは最後のツアーと謳われている「ザ・ソング・イズ・オーヴァー・ノース・アメリカ・フェアウェル・ツアー」をアメリカで行っている。

16公演に及ぶツアーは1971年発表の『フーズ・ネクスト』に収録の“The Song is Over”にちなんで名付けられている。今回のツアーは輝かしい60年に及ぶキャリアを締めくくるものとされている。

ザ・フーはツアーとしては今回のツアーが最後になるものの、今後もチャリティ公演や一度限りのライヴは行う可能性があることを示唆している。

今回、ピート・タウンゼントはロジャー・ダルトリーとの関係性について語り、一緒に仕事をすることは受け入れているものの、それぞれまったく違うと述べている。

ドラマーのキース・ムーンは1978年に、ベーシストのジョン・エントウィッスルは2002年に亡くなっているが、現在のバンドの人間関係についてピート・タウンゼントはAARPに次のように語っている。「バンドというよりブランドだよね。ロジャー・ダルトリーと私はその音楽と歴史に対して義務を負っているんだよ」

「ザ・フーは今もレコードが売れている。キース・ムーンとジョン・エントウィッスルの家族は億万長者になった。でも、それ以上のものがある。演奏することで、アートに、クリエイティヴな作品になるんだ。私たちはザ・フーというものを祝福しているんだ。私たちはザ・フーのトリビュート・バンドなんだよ」

ロジャー・ダルトリーとの関係についてピート・タウンゼントは次のように続けている。「コミュニケーションがうまくいくという感じではないね。彼と私ではまったく違うんだよ。パフォーマーとして求められるものが違うんだ」

先日、ピート・タウンゼントは「ザ・フーのあらゆる功績」を守っていくためにロジャー・ダルトリーとは引き続き協力していくとも述べている。

「私はソングライターでクリエイターだけど、ロジャー・ダルトリーはザ・フーとそのブランドを軌道に乗せる原動力だった。彼のソロ作でもたとえ交流が薄れても、私たちはこれからも一緒に活動していくよ」

ピート・タウンゼントは過去にも「演奏するのは好きではない」、「魂を埋めてくれるものではない」といった発言をしてきている。ピート・タウンゼントはロンドンで行われた最後のツアーの記者会見でも「この会場にいる人は本当のことを知っているだろうから、嘘を付くのは意味がない」とも語っている。

「ツアーをやるのに夢中というわけではない。これまでもそんなことはなかった。でも、一度ステージに上がって、演奏すると変わるんだ。小さい頃、催眠術に凝っていた歯医者に催眠術をかけられたことがあるけど、ステージに上がれば、いつだって最善を尽くすよ」

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