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ザック・スターキーはチャリティのために200万ドル(約2億9600万円)を集めることも可能だとするマスター音源をリリースするようにガンズ・アンド・ローゼズのアクセル・ローズに求めている。
問題の音源は豪華ラインナップでT. レックスの“Children Of The Revolution”をカヴァーしたもので、アクセル・ローズのほか、ガンズ・アンド・ローゼズのスラッシュとダフ・マッケイガン、エルトン・ジョン、ザック・スターキーの父親であるリンゴ・スターが参加している。
『ラウドワイアー』によれば、このカヴァーはガンズ・アンド・ローゼズとザ・フーが出演した2017年のロック・イン・リオの時に実現したもので、長らく噂されてきたカヴァー・アルバムのためにレコーディングされたが、いまだ未発表となっている。
今回、長年にわたってザ・フーのドラマーを務めてきたザック・スターキーはアクセル・ローズに対して先延ばしにするのを止めて、ティーンエイジ・キャンサー・トラストのために音源を公開するように訴えている。
ザック・スターキーはインスタグラムで次のように述べている。「親愛なるアクセル・ローズ、このトラックのマスター音源を私にもらえないでしょうか。私と妻のシュシュはティーンエイジ・キャンサー・トラストのためにマーク・ボランのトリビュート作を作ろうと3年を費やしてきました」
ザック・スターキーはシュシュとリンゴ・スターと共に「スラッシュのギターのための変調セクション、ダフ・マッケイがんのベース・ソロのためのセクション、そして、シュシュに歌ってほしいとあなたが言う前からエルトン・ジョンが歌うための十分な余白を入れるように手配しました」と述べている。
「レコードが棚上げされているのは残念なことです。オークション・ハウスのクリスティーズからはティーンエイジ・キャンサー・トラストのために200万ドルを作ることができると言われました」とザック・スターキーは締めくくっている。「ぜひお願いします」
ザック・スターキーは昨年このカヴァー音源の詳細について明かして、今年に入ってからは音源をソーシャル・メディアにリークしていた。
「リンゴ・スター、エルトン・ジョン、アクセル・ローズ、ダフ・マッケイガン、スラッシュ、素晴らしい人たちよ、お願いします。このレコードを出して、ミュージシャンとして私たちがとても頼りにしているティーンエイジャーたちを助けましょう」とザック・スターキーは今年4月に述べている。
「もしこれ以上待っていたら、勇敢な若者たちの中には、このアルバムを聴く時間がない人もいるかもしれません」とザック・スターキーは続けている。「これは前半の音源で、さらにワイルドになります。このレコードから生まれた収益はすべてティーンエイジ・キャンサー・トラストに行くことになります。リリースされるかどうかは、素晴らしい参加者たちが青信号を出してくれるかどうかにかかっています」
チャリティ・アルバムの他の参加者についてもザック・スターキーは次のように述べている。「一人以上のザ・ビートルズのメンバー、ザ・スミスのメンバー、プリテンダーズのメンバー、リチャード・アシュクロフト、イギー・ポップなど、多くの人たちによるフル・アルバムです。もうすぐリリースされるでしょう」
ティーンエイジ・キャンサー・トラストのコンサートはロジャー・ダルトリーによって2000年から始まり、これまでに3400万ポンドを超える資金を集めることとなっている。ロジャー・ダルトリーは昨年の段階でキュレーターの座を降りることを発表したが、今もパトロンとしての活動は続けている。
2026年のティーンエイジ・キャンサー・トラストはザ・キュアーのロバート・スミスがキュレーターを務めることが発表されている。
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