Photo: Derek Bremner/NME

BBCはホージアのレディング&リーズ・フェスティバルでのパフォーマンスを放送しなかったことについて理由を説明しており、放送局とホージアの合意によるものだと述べている。

ホージアは現地時間8月22日にレディング・フェスティバルのメイン・ステージに出演しており、パレスチナ・アクション、ニーキャップ、言論の自由、そして平等を支持するスピーチを行っている。

ホージアはまず「音楽を通して真実を伝える本能」を持つアーティストとしてニーナ・シモン、ウディ・ガスリー、ジョーン・バエズ、ユアン・マッコールの名前を挙げ、メイヴィス・ステイプルズとステイプル・シンガーズに言及しながら、「1960年代に公民権運動の際、演説の前に歌っていた」と述べている。

ホージアは公民権運動と平等のための闘いについて関心があるとしながら、次のように語っている。「レディング、その核心にあるのは複雑なことだとは思わない。みんな、平和と安全、そして安心の中で暮らす姿を見たいと願っていると思います。隣人にもそうあってほしいと思うはずです。地域の人々がそうあってほしいと思うはずです。だとしたら、知らない人でも平和と安全、そして安心の中で暮らす姿を見たいと思うはずです。そうじゃありませんか?」

「隣人が憎悪や人種差別に怯えて暮らす姿を見たいとは思わないはずです」とホージアは続けている。「ユダヤ人の友人が反ユダヤ主義に怯えて暮らす姿、イスラム教徒の仲間がイスラム嫌悪に恐れて暮らす姿を見たくはないはずです。LGBTQのコミュニティが敬意と尊厳、そして穏やかさをもって扱われるのを見たいと思うんじゃないでしょうか」

ホージアは次のように続けている。「中東で誰もが安全で、安心であるということは、パレスチナも占領から解放され、大量虐殺と暴力の連鎖から解放され、そしてパレスチナが意味のある自己決定と国家の樹立に向けて自由に前進できることを意味します」

2023年10月7日にハマスがノヴァ・ミュージック・フェスティバルでイスラエル市民を襲撃して1100人を超える人々が亡くなり、250人が人質にとられて以降、国連の人権専門家や国際連合の組織はイスラエルの軍事行動がジェノサイドに該当すると認定している。国際司法裁判所もジェノサイドという主張を認めている。

ハマスの運営する保健省によると、ガザでは2023年10月以降に6万2000人以上が亡くなったと発表されている。イスラエルはパレスチナでの状況をジェノサイドとみなすことを一貫して否定しており、戦争犯罪に加担していないと主張している。

ホージアのパフォーマンスがBBCのネット中継で生配信されなかったことには批判が寄せられることになったが、BBCは『メトロ』紙に対してホージアのパフォーマンスが配信されなかった理由について説明している。

「BBCのネット配信、BBCミュージックのYouTubeチャンネル、BBC 1のテレビ放送、BBCラジオ1で視聴者にはレディング&リーズ・フェスティバルの様々なパフォーマンスやハイライトを楽しんでいただけます」と声明には記されている。

「レディング・フェスティバルの前に双方合意の上、ホージアはBBCで放送・配信されないことを選択しました」

『メトロ』紙はすべてのステージが放送されるわけではなく、通常は事前に合意されていることは把握していることにも言及している。

BBCは今年のグラストンベリー・フェスティバルでボブ・ヴィランによる「イスラエル国防軍に死を」というチャントが放送されたことを受けて、今後は「リスクの高い」パフォーマンスは放送しないと述べていた。

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